上空に強い寒気が流れ込んだ影響で２１日、和歌山県紀南地方の山間地域で雪が舞った。寒気は２３日ごろまで続くとみられ、和歌山地方気象台は、積雪や路面凍結に注意するように呼びかけている。

　気象台によると、近畿地方の上空約１５００メートルに平年よりおよそ１０度低い氷点下９度以下の強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まっている。２１日未明から２３日ごろにかけて山地を中心に雪が降り、特に２２日は北部の平地でも積雪となる可能性があるという。

　２１日午前、田辺市内でも上秋津や秋津川などでは雪が降り、一時、遠くが見通せないぐらいに強くなった。

　県南部の２１日午前の最低気温は龍神（田辺市）の氷点下０・４度で、栗栖川（田辺市）１・９度、西川（古座川町）２・２度と続いた。県内で最も低かったのは高野山（高野町）の氷点下３・４度だった。