和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

運動遊びが脳も鍛える 日体大が幼児期研修会

白旗和也教授(左)の指導で、楽しみながら体を動かす園児=和歌山県みなべ町東本庄で
白旗和也教授(左)の指導で、楽しみながら体を動かす園児=和歌山県みなべ町東本庄で
 和歌山県みなべ町と日本体育大学の「スポーツと健康に関する協定」に基づく派遣事業としてこのほど、同町内の幼稚園や保育所職員を対象にした幼児期の運動遊びについての指導者研修会が2日間にわたってあった。

 講師は、国の幼児期運動指針づくりに関わったこともある日体大体育学部の白旗和也教授。初日は保健福祉センターでの研修会で白旗教授が指針のポイントや、楽しく、いろいろな動きをする遊びによって、幼児期の体だけでなく脳を鍛えること、コミュニケーション力をつけることにもつながることを説明した。

 2日目は、幼稚園や保育所の年長児、職員が上南部中学校体育館に集まり、実技指導を受けた。体全体を使ってのじゃんけんに始まり、2人一組で追いかけっこをしたり、4人一組になって前や横に飛び跳ねたり、コーン標識やフラフープを使ったリレーをしたりして、園児たちが運動遊びを楽しんだ。

 白旗さんは実技指導について「子どもたちが楽しめることが重要で、易しくできることから始めて、ちょっと難しいこともすることでチャレンジ意欲にもつながる」と話し、参加した子どもたちに「いろんな遊びをしてくださいね」と呼び掛けた。