和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月24日(日)

3町の魅力をインスタで 白浜・広川・有田川町が共同アカウントで発信、和歌山

タブレット端末を持つ白浜町の滝本斉さんと、(モニターの右上から時計回りに)和歌山県有田川町の櫻井佑衣さんと栗栖悠起さん、広川町の萩友佑さん
タブレット端末を持つ白浜町の滝本斉さんと、(モニターの右上から時計回りに)和歌山県有田川町の櫻井佑衣さんと栗栖悠起さん、広川町の萩友佑さん
 和歌山県の白浜町、有田川町、広川町は、写真共有アプリ「インスタグラム」の共同アカウントを開設した。それぞれの魅力を定期的に発信することで、活性化につなげたいという。

 アカウントは「@kururi_wakayama(くるりわかやま)」。和歌山をくるっと回り、それぞれの魅力を知ってもらおうという思いを込めた。月ごとにテーマを決め、町ごとで基本的に週1回、投稿する。月曜は広川町、水曜は有田川町、金曜が白浜町と決めた。

 3町にはそれぞれ独自のアカウントがあり、以前から投稿を続けている。多くのフォロワーもいる。

 3町がつながったのは今夏以降。広川町が自身のアカウントで、白浜町の花火イベントを告知し「コラボ待っています」と書いていたのを、白浜町側が知ったことがきっかけ。以前に広報業務を担当していた白浜町総務課の大平幸宏さん(38)が広川町に連絡を取った後、以前から写真が上手と感じていた有田川町にも声をかけて実現した。

 「稲むらの火の館」で知られる広川町の地域振興課の萩友佑さん(36)は「白浜や有田川の良いところを参考にしてもらいつつ、広川にも足を運んでもらうきっかけにしたい」と話す。あらぎ島や生石高原が有名な有田川町の商工観光課の栗栖悠起さん(35)は「日常の風景を発信しながら、広域で周遊を促していけるといい」と話した。

 白浜町で投稿を担当する総務課の滝本斉さん(40)は「町独自のアカウントで投稿する内容と差別化を図っていきたい」と話す。まだあまり知られていないような場所を中心に紹介していきたいという。

 3町は、来年3月末までにフォロワーを千人にすることを目標にしている。連携の輪を他市町村へ広げることも視野に入れている。