和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

「子授けイチョウ」色づく 25日からライトアップも、和歌山・古座川町

黄葉が進んできた光泉寺のイチョウ(21日、和歌山県古座川町三尾川で)
黄葉が進んできた光泉寺のイチョウ(21日、和歌山県古座川町三尾川で)
赤く色づき始めたイロハモミジ(21日、和歌山県古座川町田川で)
赤く色づき始めたイロハモミジ(21日、和歌山県古座川町田川で)
 和歌山県古座川町の各地で木々が色づいてきた。イチョウの黄葉やモミジの紅葉が進み始め、里山を秋色に彩っている。


 同町三尾川の光泉寺では、「子授けイチョウ」として親しまれている大イチョウの葉が、緑から黄色に少しずつ変化している。小原征雄住職(80)は「台風の影響が少なかったので葉が多い。今週末から月末にかけてが見頃になると思う」と話している。

 高さ約30メートル、幹回り約6メートル。樹齢は400年以上で町天然記念物に指定されている。乳柱と呼ばれる乳房のように垂れ下がった気根があることから、子授けの御利益があるとされている。

 光泉寺では23日、イチョウ祭りが営まれ、午前10時から法要、10時半から餅まきがある。お茶の振る舞いもある。

 また、町観光協会は25日~12月3日、ライトアップを企画している。時間は午後5時半~7時半。

 小原住職は「ここ2、3日の寒さで一気に色づきが進んだ。子授けを願って来た人から『子どもができた』と連絡をもらうこともある。毎年多くの人に来ていただいてありがたい」と語った。

 同町田川にある瀧川寺の境内では、町天然記念物のイロハモミジが赤く色づき始めている。

 境内にある地蔵にちなみ、「地蔵紅葉」と呼ばれ親しまれている。同町小川の滝の拝から車で約20分の場所にある。樹齢200年以上で高さ約10メートルのモミジは、町内最大級とされている。高さ3~4メートルのところで広く枝分かれし、雄大な樹冠を形作っている。