和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月26日(木)

料理で世界を旅して 和歌山・田辺市の古民家カフェが毎月イベント、まずはロシア

ロシアの紅茶とパイを紹介する山路マリヤさん(和歌山県田辺市で)
ロシアの紅茶とパイを紹介する山路マリヤさん(和歌山県田辺市で)
 和歌山県田辺市中屋敷町の古民家カフェ「SOUZOU(ソウゾウ)」は、世界の料理を提供するイベントを始める。毎月開催予定で、初回の28日はロシア料理。「今後、イギリスやトルコなどさまざまな国を予定している。料理を通じ、世界を旅する気分を味わってほしい」と呼びかけている。

 料理を手がけるのはウクライナ出身の山路マリヤさん(42)=田辺市学園。料理人や菓子職人として勤務経験があり、カフェを経営したこともある。料理好きで、主婦として育児に追われる中でもさまざまな国の料理をレパートリーに加えてきた。

 ロシア料理のイベントでは、「世界三大スープ」の一つとも称されるボルシチ、ロシアとウクライナの伝統的なパン、マッシュポテト、鶏肉とソバの実を使った料理などを予定。食後には紅茶とケーキが付く。

 マリヤさんは「ボルシチは各家庭で味が異なる。私はトマトを入れるのが好き。ジャガイモは主食といっていいほど食べられている。ロシアの紅茶は長い歴史があり、暮らしに欠かせない」と話す。

 戦争中のロシアとウクライナは歴史的にも文化的にも密接なつながりがある。そんな両国についても関心を持ってもらいたいという。

 12月はイギリス。その後もフランスやイタリア、(スペインとフランスにまたがる)バスク地方、ギリシャ、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルコ、インドなどの料理を提供していきたいという。日本に来て11年目。「自宅では炊き込みご飯や魚の煮付けを作っている」と話している。

 イベントは予約制。コース料理で3500円。申し込み、問い合わせはソウゾウ(090・5491・9796)へ。