和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

9月も暑かった! 和歌山県南部、5地点で平均気温が観測史上最高

南紀白浜の最高気温が30度近くまで上がった9月29日、白良浜では海水浴を楽しむ人の姿もあった(和歌山県白浜町で)
南紀白浜の最高気温が30度近くまで上がった9月29日、白良浜では海水浴を楽しむ人の姿もあった(和歌山県白浜町で)
和歌山県紀南地方で過去最高となった9月の平均気温
和歌山県紀南地方で過去最高となった9月の平均気温
 今年の9月は平年より気温が高く、和歌山県紀南地方でも暑い日が続いた。気象庁のデータによると、紀南の観測地点のうち田辺市の龍神と栗栖川、古座川町の西川、串本町の潮岬、新宮の5地点で9月の平均気温の高さが観測史上1位となった。

 9月の平均気温は、龍神23・2度(平年21・4度)、栗栖川24・5度(22・6度)、西川24・3度(22・5度)、潮岬26・3度(24・6度)、新宮26・6度(24・6度)でいずれも過去最高となった。南紀白浜は26・0度(24・7度)で2007年の26・3度に次いで2位だった。

 最高気温の平均も、龍神29・1度(26・9度)、栗栖川30・9度(28・6度)、西川30・3度(28・2度)、潮岬29・1度(27・6度)、新宮30・6度(28・0度)、南紀白浜29・8度(28・5度)でいずれも、平年より高かった。

 真夏日(最高気温30度以上)は栗栖川で22日、新宮で21日あった。栗栖川では26日から30日にかけて真夏日で、29日の最高気温は32・3度、新宮では最高気温が27日に33度、28日に34・1度などと、9月後半になっても暑い日が続いた。

 熱中症のリスクが高まった際に注意を呼びかける「熱中症警戒アラート」は9月中、和歌山県に計4日発令された。

 和歌山地方気象台によると、9月の気温が高くなった要因について、地球温暖化やエルニーニョ現象の影響に加え、例年、9月には太平洋高気圧の勢力が衰えるが、今年は勢力が強く、日本付近を覆ったことなどが挙げられるという。

 10月に入り少し涼しさも感じるようになってきたが1日の最高気温は新宮31・6度、西川30・2度、潮岬29・4度、南紀白浜28・1度などと平年を上回った。

 気象庁によると、近畿地方の1カ月の天候見通しは、暖かい空気に覆われやすくて気温は高く、2週目の気温は平年並みの見込みとみている。