「らんまん」登場の希少植物 「ツチトリモチ」の標本展示、和歌山・田辺の熊楠顕彰館
和歌山県田辺市中屋敷町の南方熊楠顕彰館は16日、熊楠が残したツチトリモチ(ツチトリモチ科)の標本の展示を始めた。NHK連続テレビ小説「らんまん」9月第2週のテーマになった植物。主人公が熊楠の手紙を受け取ったシーンがあったことにちなんで企画した。
「らんまん」主人公のモデルで植物学者の牧野富太郎が学名を付けた。光合成をせず、ハイノキ属の木の根元に寄生して栄養を受ける。県のレッドデータブックでは絶滅危惧1B類に分類されている。
展示しているのは、熊楠が1904(明治37)年12月に採取仲間の川島友吉(草堂)から譲り受けた一部。川島は同年11月に大塔山で採取したという。もともとはヤマモモの実のような赤色だが、標本は乾燥して色あせている。
学術研究員の土永知子さんは「紀伊半島の山の奥にも珍しい植物があることを知ってもらえるといい。ハイキングの際に見かけても、そっとしておいてほしい」と話している。
「らんまん」主人公のモデルで植物学者の牧野富太郎が学名を付けた。光合成をせず、ハイノキ属の木の根元に寄生して栄養を受ける。県のレッドデータブックでは絶滅危惧1B類に分類されている。
展示しているのは、熊楠が1904(明治37)年12月に採取仲間の川島友吉(草堂)から譲り受けた一部。川島は同年11月に大塔山で採取したという。もともとはヤマモモの実のような赤色だが、標本は乾燥して色あせている。
学術研究員の土永知子さんは「紀伊半島の山の奥にも珍しい植物があることを知ってもらえるといい。ハイキングの際に見かけても、そっとしておいてほしい」と話している。