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2024年12月21日(土)

小学生38年連続で最少更新 和歌山県、23年度学校基本調査で

小中学校数と児童生徒数
小中学校数と児童生徒数
 本年度(5月1日現在)の和歌山県内小学生は、昨年度より891人少ない4万2164人で、38年連続で最少を更新したことが文部科学省の「学校基本調査」(速報)で分かった。減少は42年連続。中学生も2年連続で最少を更新した。

 国が1948年度から毎年実施している全国調査。県が県内分を23日に発表した。

 過去、小学生が最も多かったのは58年度で13万9708人。82年度から毎年減少し、86年度からは毎年最少を更新している。91年度に8万人、98年度に7万人、2006年度に6万人、14年度に5万人を切っている。

 校数は昨年度より6校減り240校(分校6校含む)。1950年代には最多で446校あったが、その後減少傾向が続いている。

 中学生は昨年度より434人少ない2万3002人。2020年度まで11年連続で最少を更新し、21年度には微増したが22年度は過去最少となった。最多は1962年度の7万7233人。校数は昨年度より1校減り126校(分校2校含む)。

 小中一貫の義務教育学校1校(和歌山市)の児童生徒は749人だった。

 高校生(全日制・定時制)は昨年度より356人少ない2万2311人。2011年度から13年連続で減少した。学科別の割合は普通科が68・6%で、増加傾向にある。学校数は6年連続で増減がなく、47校(公立38校、私立9校)だった。

 一方、特別支援学校の児童生徒(幼稚部~高等部)は、4年連続で増加し1645人となった。学級数は19年度409学級だったが本年度は421学級に増えた。

 また、小学校や中学校の特別支援学級数も増加している。ここ5年でみると、19年度は小学校が459学級、中学校が181学級だったのが本年度はそれぞれ569学級、233学級となった。

 学校基本調査の記事で「中高一貫の義務教育学校」とあるのは誤りでした。正しくは「小中一貫の義務教育学校」です。記事本文を訂正しました。