耕作放棄地の梅伐採 みなべ梅郷クラブ、ウバメガシを植樹
和歌山県みなべ町の農業青年でつくる4Hクラブ「みなべ梅郷クラブ」(平野智也会長)のプロジェクトチームが耕作放棄地対策に乗り出す。町内で耕作放棄地の梅の木を伐採し、備長炭の原木となるウバメガシを植える計画を進めている。
クラブ員も周囲で耕作放棄地が増えていると感じているといい、放置すると病害虫などが周囲の畑に影響を及ぼすことから、対策ができないかと考えた。
耕作放棄地の現状や、有償で耕作放棄地の梅の木を切る作業の需要がどれくらいあるかを把握するため、町広報紙と一緒にアンケート用紙を配布した。
回収したアンケート用紙は約100枚。耕作放棄地を所有していると答えた人はそのうちの約3割。今後耕作放棄地になり得る畑があるかという問いでは約4割の人があるとした。耕作放棄地になった理由は、多い順に「急斜面だから」「後継者がいない」「管理が行き届かない」だった。
害虫のクビアカツヤカミキリや梅輪紋ウイルスについての知識は「ある」が6割だったが、耕作放棄地の木の伐採は約7割が「していない」といい、理由は「労働力がない」「手に負えない」がそれぞれ4割ほどあり、切りたくても切れない現状があることも浮かび上がった。
木の伐採を有償で請け負えば利用するかという問いでは、「はい」が約3割だった。今後、耕作放棄地がどうなればよいかについては「誰か利用してくれる人が出てきてくれたらよい」「山に戻ればよい」などが多かった。
プロジェクトチームでは、請負にどれくらいの人や時間が必要かをみるため、12月に2カ所ほど町内の耕作放棄地の梅の木を切る作業をする予定で、そのうち1カ所には来年2月ごろにウバメガシの苗木を植える計画という。ウバメガシの植樹には、みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会の補助金を活用する。請負事業は来年度に取り組むことを検討している。
梅の木を伐採してウバメガシを植える耕作放棄地は、地主と相談し、隣接する梅畑がなく、木を植えても支障にならない場所を選ぶという。苗木の資金や管理など課題はあるが、継続していきたいという。
クラブ員でプロジェクトチーム担当の山本宗一郎さん(32)は「伐採の請負については、有償だから利用しないという回答もあった。放棄した畑にはお金を入れたくないということだと感じる。何か補助事業があればよいのだが。皆さんに利用してもらいやすい請負システムを目指したい」と話す。
クラブ員も周囲で耕作放棄地が増えていると感じているといい、放置すると病害虫などが周囲の畑に影響を及ぼすことから、対策ができないかと考えた。
耕作放棄地の現状や、有償で耕作放棄地の梅の木を切る作業の需要がどれくらいあるかを把握するため、町広報紙と一緒にアンケート用紙を配布した。
回収したアンケート用紙は約100枚。耕作放棄地を所有していると答えた人はそのうちの約3割。今後耕作放棄地になり得る畑があるかという問いでは約4割の人があるとした。耕作放棄地になった理由は、多い順に「急斜面だから」「後継者がいない」「管理が行き届かない」だった。
害虫のクビアカツヤカミキリや梅輪紋ウイルスについての知識は「ある」が6割だったが、耕作放棄地の木の伐採は約7割が「していない」といい、理由は「労働力がない」「手に負えない」がそれぞれ4割ほどあり、切りたくても切れない現状があることも浮かび上がった。
木の伐採を有償で請け負えば利用するかという問いでは、「はい」が約3割だった。今後、耕作放棄地がどうなればよいかについては「誰か利用してくれる人が出てきてくれたらよい」「山に戻ればよい」などが多かった。
プロジェクトチームでは、請負にどれくらいの人や時間が必要かをみるため、12月に2カ所ほど町内の耕作放棄地の梅の木を切る作業をする予定で、そのうち1カ所には来年2月ごろにウバメガシの苗木を植える計画という。ウバメガシの植樹には、みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会の補助金を活用する。請負事業は来年度に取り組むことを検討している。
梅の木を伐採してウバメガシを植える耕作放棄地は、地主と相談し、隣接する梅畑がなく、木を植えても支障にならない場所を選ぶという。苗木の資金や管理など課題はあるが、継続していきたいという。
クラブ員でプロジェクトチーム担当の山本宗一郎さん(32)は「伐採の請負については、有償だから利用しないという回答もあった。放棄した畑にはお金を入れたくないということだと感じる。何か補助事業があればよいのだが。皆さんに利用してもらいやすい請負システムを目指したい」と話す。