和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

高潮、高波で被害相次ぐ 台風19号で串本町

波で崩れた動鳴気漁港近くの堤防(12日午前8時ごろ、和歌山県串本町古座で)
波で崩れた動鳴気漁港近くの堤防(12日午前8時ごろ、和歌山県串本町古座で)
波で破壊された国道42号のコンクリート擁壁(13日午前7時40分ごろ、和歌山県串本町姫で)
波で破壊された国道42号のコンクリート擁壁(13日午前7時40分ごろ、和歌山県串本町姫で)
波で壊れた国道42号沿いの倉庫や店舗(12日午前8時ごろ、和歌山県串本町古座で)
波で壊れた国道42号沿いの倉庫や店舗(12日午前8時ごろ、和歌山県串本町古座で)
越波で破壊された店舗の復旧作業をする店員(13日午前8時40分ごろ、和歌山県串本町古座で)
越波で破壊された店舗の復旧作業をする店員(13日午前8時40分ごろ、和歌山県串本町古座で)
 台風19号の接近に伴い12日、和歌山県串本町の海岸沿いでは高潮や高波による被害が相次いだ。

 同町姫では12日午後5時ごろ、海岸沿いの国道42号が長さ約70メートル、幅約9メートル、高さ2~3メートルにわたって陥没した。紀南河川国道事務所によると、海岸沿いのコンクリート擁壁の接ぎ部が波によって破壊され、舗装下の土砂が流出したことが原因。全面通行止めとしていたが応急対策をし、13日午後10時20分から片側交互通行に変更した。

 同町古座の動鳴気漁港では、漁船が数隻転覆したほか、近くの堤防が崩れた。国道42号沿いの店舗や倉庫などが越波で被害を受けた。

 古座の被災地区で暮らす住民たちは「12日午前0時ごろから5時ごろまで、家に波がかかり続けた」「ここで80年暮らしているが、こんな波は初めて」「屋根の高さまで波が来ているのが見えて、怖かった」などと話していた。