和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月15日(金)

県の就職支援センター一本化 「はたらコーデわかやま」無料相談、ウェブ面談も

就職支援窓口を統合して新たに設置した「わかやま就職支援センター」(2日、和歌山市で)
就職支援窓口を統合して新たに設置した「わかやま就職支援センター」(2日、和歌山市で)
 和歌山県は1日、就職支援の相談窓口「若年者就職支援センター」と「再就職支援センター」を統合し「わかやま就職支援センター」を開設した。利便性を高めようと一本化した。利用は無料で、遠方でもウェブでの面談などができる。


 新しいセンターは、再就職支援センターがあった和歌山市本町1丁目の「Wajima本町ビル」3階に設けた。

 若年者就職支援センター(通称・ジョブカフェわかやま)は2003年から、学生やおおむね35歳未満の未就職者らを対象に相談を受けてきた。再就職支援センター(はたらコーデわかやま)は17年に設置。結婚や出産で離職した人や定年退職者、UIターン希望者らを対象にしていた。

 両センターは同じ建物内にあったが、例えば出産のために離職していた若年者らから「どちらの窓口に行けばいいのか分かりにくい」などの声があり、統合することにしたという。

 新しいセンターの通称は再就職支援センターの「はたらコーデわかやま」を採用。業務は両センターから全て引き継いだ。

 学生の就職活動や転職、再就職、仕事と子育ての両立などについてキャリアコンサルタントらが相談を受けるほか、適職診断や自己分析、書類添削、面接トレーニングを支援する。セミナー開催や企業情報、採用情報の提供などもする。

 利用者一人一人の要望に応じて企業と調整し、就業体験や社員との交流などができる「大人のインターンシップ」もある。昨年7月に再就職支援センターで開始した事業で、社会人のインターンシップ事業は、都道府県が設ける就職相談窓口としては珍しい取り組みという。

 直接センターを訪れなくても、ウェブ面談できたり、1カ月に1回程度、各地域で出張相談を実施したりするなど、遠方の人も利用しやすい仕組みを設けている。

 センターを運営する県労働政策課は「就職先を探すだけでなく、将来の働き方や悩みなどについての相談も受けている。(新しいセンターでは)対象者を限定しないので、思い立ったら、どなたでも気軽に相談していただきたい」と呼びかけている。

 就職支援センターは073・421・8080。火曜日と祝日、年末年始を除く午前9時半~午後6時に開館する。