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2024年11月26日(火)

太公望、古座川へ アユの友釣り解禁

釣り上げたアユを持ち上げる西山順史さん(1日、和歌山県古座川町蔵土で)
釣り上げたアユを持ち上げる西山順史さん(1日、和歌山県古座川町蔵土で)
 七川ダム(和歌山県古座川町佐田)より下流の古座川本流や支流で1日、アユの友釣りが解禁となった。朝早くからさおを出す釣り人の姿が見られた。漁期は12月末まで。


 友釣りは、アユが縄張りをつくる習性を利用している。おとりのアユに掛け針を付けて泳がせて縄張りに侵入させ、攻撃しようとするアユを釣り上げる。

 この日午前8時半ごろ、古座川町蔵土の下蔵土橋周辺では、3人が川に入って釣りを楽しんでいた。午前6時過ぎから2時間半ほどで18センチ前後を約20匹釣り上げた三重県尾鷲市の西山順史さん(45)は「昨年から友釣りを始めた。今年は解禁日に来ると決めていた。古座川は天然遡上(そじょう)のアユが多く、どこの川よりも形がすてき」と笑顔を見せた。

 同町洞尾の田上おとり店には、おとりのアユや遊漁券を求めて訪れる釣り客の姿が見られた。田上智士代表(59)は「台風の影響もあってお客さんが少ない」と語った。

 古座川漁協によると、解禁に向けて海産の稚アユ約1・5トンを放流した。天然遡上の量は3月末から4月にかけて組合員が調べたところ、ここ2、3年に比べて多い方だという。大屋敏治組合長(66)は「水温が低く釣果が厳しそう。これから夏に向けて水温が上がってくれば釣果も期待できる」と話した。

 七川ダムより上流の古座川水系を漁場とする七川漁協は3日に解禁する。