和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月15日(金)

紀南のキャンプ場予約好調 GW、新施設も人気

目の前に川が流れるキャンプサイト(上富田町市ノ瀬で)
目の前に川が流れるキャンプサイト(上富田町市ノ瀬で)
バンガローもある「百間山渓谷キャンプ村」(田辺市熊野で)
バンガローもある「百間山渓谷キャンプ村」(田辺市熊野で)
ドッグラン付きのキャビン(白浜町日置で)
ドッグラン付きのキャビン(白浜町日置で)
 和歌山県紀南地方のキャンプ場でゴールデンウイーク(GW)の予約が好調だ。初めてGWを迎える新施設も人気を集めている。新型コロナウイルスの感染対策が緩和され、5月8日には感染法上の分類も季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行することから、GW以降への期待も高まっている。

■初心者歓迎、目の前に川

 上富田町市ノ瀬の「MIZUGORI CAMP(ミズゴリ キャンプ)」は、昨年10月にオープンしたばかり。キャンプ場紹介サイトを通じ、大阪からの利用者が多いという。GWも29日と5月3~5日は全12区画が予約で埋まっている。

 指定管理者として運営する「南紀ウエルネスツーリズム協議会」は「近くにコンビニエンスストアやスーパーマーケット、ホームセンターがそろう、まちなかのキャンプ場。でも目の前が川で自然を満喫できる。1区画のスペースも広め。キャンプ初心者も楽しんでもらえる」と地元の利用も呼びかけている。

■山の中、夜空も自慢

 テントサイト(12区画)やバンガロー(20棟)がある田辺市熊野(いや)の百間山渓谷キャンプ村では、5月3~5日の予約が埋まっている。京阪神が多いが、関東や九州からの来訪もあるという。

 地元住民らでつくる「熊野ふるさと会」から業務委託を受けている運営会社によると、昨年7月のリニューアルオープン後は、新型コロナの影響や台風による悪天候が重なり、思うような実績を残せなかったという。一方、今年はGWだけでなく、すでに7、8月の予約も入ってきているといい、巻き返しに期待する。

 山の中という環境や、すぐそばにある百間山渓谷だけでなく、夜空の美しさも売りだ。原木シイタケの提供も展開しようと考えているという。

■手軽にアウトドア気分

 手軽に豪華なキャンプが楽しめるグランピング施設「インジアウトドア白浜志原海岸」は、昨年5月下旬にオープンした。ホテル業界が手がけることが多い中、アウトドア会社が運営しており、自然の魅力が満喫できると注目されている。京阪神からの利用者が多く、GW後半も12の宿泊棟がほぼ満室となっている。

 ドッグラン付きのキャビン、トレーラーハウス、グランピングテントが選べ、全ての部屋にまきとたき火台がある。自慢はアウトドア料理で、プロの料理人が最終の火入れの手前まで調理した状態で用意しており、手軽に本格派の味が楽しめるという。

 施設では「アウトドアの奥深さを知る入り口となる施設。宿泊はもちろん、イベントや懇親会の会場として、地元の人にも活用してもらえればうれしい」と呼びかけている。