和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月24日(火)

「不用品」を「体験」に交換 新しい形の譲渡会

親子連れが多数訪れにぎわう不用品の譲渡会(和歌山県田辺市神子浜2丁目で)
親子連れが多数訪れにぎわう不用品の譲渡会(和歌山県田辺市神子浜2丁目で)
 「不用品」を「体験」に交換できるイベント「スマイル譲渡会」がこのほど、和歌山県田辺市神子浜2丁目の高垣工務店シリコンバーであった。初めての試みだったが、世代を超えてにぎわい、早くも次回の開催を望む声も上がった。

 「あなたのいらんもんは、きっと誰かのほしいもん」を合言葉に、整理収納などを手がける「リベース オーガナイズ」(榎本桂子代表)が企画。不用品の出やすい年度末、子どもの春休みに合わせて開催した。

 子ども連れの20代から自宅の整理をしている高齢者まで幅広い世代が訪れ、子ども服や玩具、雑貨などの不用品を「参加費」に、前髪カットや整体、お金のセミナーなどを無料で体験した。来場者の「目玉商品」に変身した不用品も多く、欲しい品を持ち帰る人も目立った。

 3歳の長女と訪れた同市今福町の主婦(35)は「子ども用品は高いのに、成長ですぐ使えなくなる。交換会があると助かる。フリーマーケットアプリも使うけれど面倒。毎月でも開催してほしい」と大喜び。掃除機と食器、自身の靴を持ち込み、積み木と4月に出産予定の赤ちゃん用の靴を持ち帰った。

 榎本さんは「こうした需要があると実感した。異世代の交流や体験を通じた事業所のPRにもなった」と話した。