和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

上富田町でラグビーフェスタ 10年で参加過去最多

 和歌山県上富田町朝来の上富田スポーツセンターで25~27日、高校、社会人、女子のチームが参加するラグビーの祭典「第10回かみとんだラグビーフェスタ」(実行委員会主催)が開かれる。10年の節目を迎え、過去最多の57チーム、約1300人が参加する。今回は初めて飲食物や土産物の出店があり、一般の来場を歓迎している。


 ラグビーフェスタは、上富田町ラグビー協会と南紀ウエルネスツーリズム協議会などでつくる実行委員会が主催して毎年3月に開いている。全国大会(花園)に出場している強豪高校や県内の高校ラグビー部、社会人と女子の7人制のチームなどがそれぞれ試合をする。さまざまな対戦相手と通常より短い時間で数多くの試合をこなし、競技力の向上や交流につなげている。

 今回の参加チームは、高校が熊野や田辺など県内の9校と、常翔学園(大阪)や御所実業(奈良)など近畿や愛知県を中心とした県外の32校。成年男子(7人制)は、和歌山県や兵庫県、東京都の代表など5チーム。女子(7人制)は、上富田町を拠点とする和歌山パシフィックオーシャンズセブン(通称パオ)や大阪、京都、三重、岐阜、島根、佐賀など全国から11チームが参加する。

 スポーツセンターの3面のグラウンドを使って終日試合があり、会場では地元の団体などによるヤマモモや梅を使った食品や、土産物を販売する。

 ラグビーフェスタは2014年3月に始まった。当初は高校だけの大会だったが、17年の第4回大会から成年男子チームが参加。21年の第8回大会からは女子チームも参加している。

 参加チームの増加に伴い、地域経済への波及効果も大きくなっている。ラグビーフェスタの仕掛け人の一人で、上富田町職員の瀧本拓哉さん(36)は「今回は初めて地元の飲食や土産物のブースが出るので、多くの人に見に来てほしい」と話している。