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2024年12月23日(月)

【動画】春迎える「芝焼き」 古座川町潤野で伝統行事

河川敷や田畑のあぜなどの枯れ草を燃やす「芝焼き」(和歌山県古座川町潤野で)
河川敷や田畑のあぜなどの枯れ草を燃やす「芝焼き」(和歌山県古座川町潤野で)
 和歌山県古座川町潤野で1月29日、河川敷や田畑のあぜなどの枯れ草を焼く、伝統の「芝焼き」があった。害虫駆除などのために毎年この時季にしており、地区の住民や田畑の所有者ら約30人が参加。約5ヘクタールを焼き、春を迎える準備をした。

 100年以上続くという地区の伝統行事。かつては河川敷の辺りは芝生で、牛の放牧をしていたという。

 この日は、周辺に延焼しないよう事前にトラクターで土を掘り起こしたり、植えているサクラの木などが燃えないように周囲の草を刈ったりと準備をした上で実施。たいまつを使って徐々に火をつけていき、周囲では住民らが水をまいたり、手に持ったササやスギの枝などでたたいて火を消したりしていた。

 武田丈夫区長(73)は「これで春を迎えられる。焼いた後に芽生えるヨモギを、新芽のうちに1年分収穫して餅などに使う」と話していた。