和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

最南端の灯台から夕日観賞 観光客「パワーもらった」

海に沈む夕日を眺める観光客(和歌山県串本町潮岬の潮岬灯台で)
海に沈む夕日を眺める観光客(和歌山県串本町潮岬の潮岬灯台で)
 田辺海上保安部と公益社団法人「燈光会」は23~25日、和歌山県串本町潮岬にある本州最南端の灯台「潮岬灯台」から夕日を楽しんでもらおうと、内部を参観できる時間を延長した。観光客らが日没時間のころに来場し、高さ23メートルの灯台に登って景色を楽しんだ。

 通常は午後4時半までの参観時間を延長することで、日没を灯台から眺められるようにした。昨年初めて実施したところ好評だったため、今年も企画した。

 24日は午後4時半ごろから写真愛好者や観光客が訪れた。強い風はあったが、日没の直前には雲間から太陽が見える時間もあり、写真を撮っていた。

 旅行で京都市から来ていた会社員の岩下蒼波さん(23)は「寒かったけど、パワーをもらえた」。一緒に訪れた会社員の小林愛梨さん(23)も「クリスマスイブでもあり、特別感があってよかった」と喜んでいた。

 日没後には、クリスマスに合わせ、灯台と周辺に設けた電飾を点灯させる演出もあった。

 潮岬灯台で参観に関する仕事を担う燈光会潮岬支所長の阿部千穂さん(51)=串本町潮岬=は「寒い中、来てもらえてよかった。来年は潮岬灯台が点灯してから150年の節目。記念イベントができればと考えている」と話していた。