和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

指定管理者に梅の里スポーツクラブ みなべ町の交流施設

元南部幼稚園の園舎を活用した「みなべ町子育て交流施設」(和歌山県みなべ町芝で)
元南部幼稚園の園舎を活用した「みなべ町子育て交流施設」(和歌山県みなべ町芝で)
 和歌山県みなべ町は、同町芝の元南部幼稚園園舎を活用して来年1月上旬にオープンする予定の「みなべ町子育て交流施設」を管理運営する指定管理者として、「梅の里スポーツクラブ」(久保正一会長)を選んだ。15日の町議会12月定例会で可決された。

 町は町のホームページ(HP)で11月29日~12月5日に指定管理者を公募。応募は梅の里スポーツクラブの1団体だけで、副町長や教育長、教育委員、社会教育委員、女性会代表らでつくる選定委員会が審査し、全会一致で同クラブを指定管理者として選んだ。指定の期間は2025年3月末まで。

 同クラブは、21年春に設立した総合型地域スポーツクラブ。「スポーツの力で町を元気に」を目的にボルダリングやヨガ、ランニング、ジュニアサッカースクール、ソフトテニス、卓球、幼児対象運動などの定期プログラムを用意し、町民にスポーツを楽しむ機会を提供している。同町清川の「梅の里スポーツクライミング施設」(元清川中学校)の管理もしている。

 同交流施設は、子どもや子育て家庭を中心に世代を超えて町民が交流するための施設。交流だけでなく、個人が学習したり読書したりする場としても利用できる。鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積は571平方メートル。1階に一般向けの交流スペース、乳児遊戯スペース、事務所。2階に学習室2部屋と青少年等活動・交流室、子育て支援のための部屋などがある。

■愛称を募集

 15日にあった町議会定例会では、指定管理に関する議案が町から追加で提案され、審議した。議員から「施設の名称を親しみが感じられるものにできないか」という意見があり、町教育委員会は「愛称を募集したい」と答えた。他に「指定管理者の公募の際、HPだけでなく、町内放送するなどもっと広く情報発信することはできなかったのか」「子育てでの悩み相談などに対応できるよう、元教諭や元保育士、保健師など専門的な知識を持った人を配置できないか」といった意見も出ていた。

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 町議会定例会では他に、総額1億2981万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案や、職員の定年を段階的に引き上げることに関連する案件の計16議案を可決した。