和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

複合現実利用した空港見学で表彰 南紀白浜エアポート社

MRグラスを装着し、仮想空間の飛行機に着色していく参加者(8月、和歌山県白浜町の南紀白浜空港で)
MRグラスを装着し、仮想空間の飛行機に着色していく参加者(8月、和歌山県白浜町の南紀白浜空港で)
 IT(情報技術)やAI(人工知能)を活用して業務の効率化や顧客満足度などで成果を上げた企業・団体を表彰する「MCPCアワード2022」で、南紀白浜空港(和歌山県白浜町)を運営する南紀白浜エアポート(同)の「MR(複合現実)空港体験」が、ユーザー部門のモバイル中小企業賞を受賞した。

 ITなどの普及を目的に1997年に発足した任意団体、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC、東京)が主催している表彰で、今年で20回目。同団体には10月現在、161の企業・団体が加盟している。

 南紀白浜エアポートがアワードに参加するのは今回初めて。同部門の上位4企業・団体に選ばれたが、その中からさらに選ばれるグランプリ・総務大臣賞は惜しくも逃した。

 MR空港体験は、仮想空間と現実空間を融合させたMRという技術と高速・大容量通信が利用できるローカル5Gを組み合わせた「未来型空港見学ツアー」。仮想空間上で複数の参加者が飛行機に色を塗り、オリジナルの飛行機を作成。その飛行機が現実の滑走路に着陸するシーンを見学できる。

 このほど東京都のホテルで表彰式が開かれた。同社オペレーションユニット長の池田直隆さんは「由緒ある賞を頂き大変光栄。今後もMR空港体験を多くの方に体験してもらえるように頑張りたい。ぜひまたこのアワードに参加してグランプリを取りたい」と話した。