和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

「ずっと来たかった」 スペイン大使が古道歩き

皆地笠をかぶって熊野古道を歩くフィデル・センダゴルタ駐日大使(左)。右は真砂充敏市長=21日、和歌山県田辺市本宮町伏拝で
皆地笠をかぶって熊野古道を歩くフィデル・センダゴルタ駐日大使(左)。右は真砂充敏市長=21日、和歌山県田辺市本宮町伏拝で
 スペインのフィデル・センダゴルタ駐日大使が21日、和歌山県田辺市本宮町を訪れ、初めて熊野古道を歩いた。「ずっと来たくて仕方なかった。山が美しく、感動した」と感想を話した。

 発心門王子で説明を受けた後、車で水呑王子へ移動し、熊野本宮大社までの約5・2キロを歩いた。真砂充敏市長が案内役を務めた。

 来県は2005年以来という大使は「周囲から『熊野古道は素晴らしい』と聞いていた。今度は私が周囲に『行ってみるといい』と伝えたい」と話した。

 スペインの「サンティアゴ巡礼道」と熊野古道について、スペイン北部にあるガリシア州と和歌山県は1998年10月に姉妹道提携した。以来、歴代の駐日大使が来県している。田辺市と同州サンティアゴ・デ・コンポステーラ市は2014年、観光交流協定を結んだ。

 センダゴルタ大使は20日に和歌山入り。本宮町をたった後は新宮市に向かい、川舟下りを体験したほか、熊野速玉大社を訪問した。22日は那智勝浦町の熊野那智大社や青岸渡寺などを巡る予定。