和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月18日(水)

紀南発展の起爆剤に 白浜空港公園にビジネス拠点開業

開業式でのテープカット(11日、和歌山県白浜町才野で)
開業式でのテープカット(11日、和歌山県白浜町才野で)
 和歌山県白浜町才野にある南紀白浜空港展望広場(空港公園)内で建設が進んでいたビジネス拠点「Office Cloud 9(オフィスクラウドナイン)」が完成し、11日開業した。リゾート地で働くワーケーションでの活用などが期待される。

 この日開かれた開業式に出席した仁坂吉伸知事は「素晴らしいオフィスができて本当にうれしく思う。紀南発展の起爆剤になるようみんなで力を合わせてもり立てていきたい」とあいさつした。

 県が2021年2月に公募し、建設コンサルタント「オリエンタルコンサルタンツ」(東京都)と建設会社「淺川組」(和歌山市)からなる共同事業者を施設の整備・運営事業者に選定。同年11月に起工式を行い、施設の建設を進めていた。空港に隣接する建設地は県の所有地で、事業者に賃貸している。

 完成した施設は、木造1階建て。敷地面積2919平方メートル、延べ床面積987平方メートル。レンタルオフィス7室のほか、打ち合わせスペース、会議室などがある。事業費は約4億2千万円で、県と町がそれぞれ3千万円の補助金を出した。

 レンタルオフィスには、すでに「網屋」(本社・東京都)と「センスタイムジャパン」(本社・京都市)のIT企業2社が入居している。

 開業式には関係者約60人が出席。仁坂知事、井澗誠町長、オリエンタルコンサルタンツの野崎秀則社長、淺川組の池内茂雄会長、南紀白浜空港を運営する南紀白浜エアポート(白浜町)の岡田信一郎社長の5人がテープカットをした。

 式で野崎社長は「快適に利用してもらえるよう運営し、地域活性化に少しでも貢献できればと思う」とあいさつした。