和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

イベント通じ地域の未来考える みなべ町でサスティナブル日高

千里の浜でウミガメが産卵、ふ化した場所を見つける語り部と参加者(2日、和歌山県みなべ町山内で)
千里の浜でウミガメが産卵、ふ化した場所を見つける語り部と参加者(2日、和歌山県みなべ町山内で)
地域の花を使ったキャンドルを作る子どもら(2日、和歌山県みなべ町山内で)
地域の花を使ったキャンドルを作る子どもら(2日、和歌山県みなべ町山内で)
 和歌山県みなべ町山内の千里の浜や、近くのホテル&リゾーツ和歌山みなべで2日、持続可能な社会について考えようというイベント「サスティナブルHIDAKA」があった。家族連れらが参加し、自然体験やクラフト、飲食などを楽しんだ。


 御坊・日高の市町や観光協会、商工会などでつくる日高広域観光振興協議会が主催した。吉野熊野国立公園を舞台にして「持続可能な開発目標(SDGs)」や、持続可能(サステナブル)な未来について考えてもらおうと開いた。

 「自然体験プログラム」では、海岸で採集した貝殻などを使ったアクセサリー作りや、梅染め、黒竹ボールペン作り、ハワイアン・フラがあった。

 語り部とのウオーキングもあり、みなべ観光ガイドの会の坂本恭子会長らの案内で、参加者は千里観音や千里王子跡などを巡った。アカウミガメの産卵地で知られる海辺の熊野古道、千里の浜ではごみを拾いながら歩き、ウミガメが産卵、ふ化した跡も確認した。

 2人の娘とウオーキングに参加した、みなべ町東岩代の中嶋沙織さん(45)は「結婚してから住んでいるこの町を、もっと知りたいと思った。未来の地球のために何ができるかをみんなで考えたい」と話した。

 ホテル&リゾーツ和歌山みなべ内では「ECOカフェ」「ECO雑貨」「フードマルシェ」の3コーナーがあった。雑貨の販売では、地域の花を使ったキャンドルや、ヒノキの枝を使ったオブジェ、藍染めのTシャツやスカーフなど自然の素材を使った品々が並び、多くの来場者でにぎわった。