ＪＲ西日本の観光列車「ウエスト　エクスプレス銀河」の紀南コース（京都―新宮）運行に合わせ、和歌山県のＪＲ紀伊田辺駅前の田辺エンプラスは、地元特産品のセットと特製ドリンクを販売する。運行は昨年に続き２回目だが、紀伊田辺駅で停車するのは初めて。梅が香る商品でおもてなしする。


　銀河の運行は１０月３日～来年３月８日で、１週間で２往復、期間中計３６往復する。田辺駅で停車するのは京都行きで午後３時１分着、同２５分発。

　特産品セットは梅ドリンクとあられ、梅のドライフルーツ、田辺市内のクラフトビールメーカーが「麦芽かす」を再利用した「グラノーラバー」の４点入りで、１５００円。列車の中で、手軽につまめるものを選んだという。

　ドリンクは自家製梅シロップに、ハーブのバタフライピーを加え、銀河をイメージした紫色に仕上げた。４００円。いずれも運行期間中販売しており、一般も購入できる。

　また、短い停車時間でも周辺を散策してもらおうと、田辺エンプラスが独自に田辺駅前商店街のマップを作成。お薦めの店や写真スポットを紹介している。マップは新宮駅で出発時に配布する。

　田辺エンプラスの担当はは「銀河の客層はさまざまで、田辺の魅力を発信する良い機会になる。特産品や駅前のＰＲにつなげたい。地元の方もドリンクを飲んで、銀河の乗車気分を味わってほしい」と話している。

◇
　鉄道サービスの見直し議論が加速しようとしています。採算性の悪いローカル線はどうなるのか。鉄道の日（１０月１４日）を前に、利用促進の動きや課題を随時掲載します。