和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

平和願い鐘鳴らす 広島原爆の日、紀南ユネスコ

平和を願い、釣り鐘を鳴らす参加者(6日、和歌山県みなべ町山内で)
平和を願い、釣り鐘を鳴らす参加者(6日、和歌山県みなべ町山内で)
 広島原爆の日の6日、和歌山県みなべ町山内の新福寺で「平和の鐘を鳴らしましょう」と題した集いがあった。15人の参加者一人一人が平和な世界の実現を願い、釣り鐘を打ち鳴らした。

 紀南ユネスコ協会(濵野公二会長)が主催。田辺市や周辺町の寺で毎年開いており、34回目。みなべ町内での開催は初めて。

 この日、濵野会長は「ロシアのウクライナ侵攻により、世界中が核兵器におびえている。世界で2度と核兵器が使われないことを願う」とあいさつ。鐘を鳴らす前には、原田俊覚住職の法話や、町内の朗読グループによる、特攻隊員を描いた小説「月光の夏」の朗読があった。

 参加した神島高校1年の蝉美沙貴さんは「授業で戦争の話を聞くことはあったが、朗読で同年代の人たちが戦争に行ったり、送り出されたりしていると聞いて自分ごとのように心苦しくなった。ウクライナ侵攻が早く収まってほしいとの思いで鐘を突いた」と話した。