和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月16日(土)

南魚沼市長がみなべ町訪問 食文化推進で交流

南魚沼市について紹介する林茂男市長(右)。左はみなべ町の西本豊副町長=和歌山県みなべ町芝で
南魚沼市について紹介する林茂男市長(右)。左はみなべ町の西本豊副町長=和歌山県みなべ町芝で
 日本の食文化推進で和歌山県みなべ町と連携する米どころの新潟県南魚沼市から林茂男市長らが8日、同町を訪れ、西本豊副町長らと懇談したり、町発祥で人気の梅「南高梅」の母樹を訪ねたりした。懇談では「他の食材の産地とも連携できればと思う」といった声が出た。


 同市は「南魚沼産コシヒカリの普及促進に関する条例」、同町は「みなべ町紀州南高梅使用のおにぎり及び梅干しの普及に関する条例」をそれぞれ制定しており、日本の伝統的な食文化を推進するために協力しようと、2016年に日本の食文化推進連携協定を締結。一緒に首都圏で販売促進をしたり、それぞれがイベントを開く際に食材を提供し合ったりするほか、両市町の小学校が交流事業をするなどしている。

 今回、林市長が17年の就任以来、初めて同町を訪れた。これまで計画していたが、コロナ禍で2回延びたという。塩谷寿雄市議会議長や市職員も訪れた。

 懇談会は町役場であり、みなべ町からは原田覚町議会議長やうめ課の平喜之課長らも出席した。自己紹介するとともに、それぞれの取り組み状況などを紹介。意見交換もした。

 林市長は「イベントでも日の丸弁当は好評。今後、のりや塩など他の食材の産地とも連携してアピールしたり、全国サミットを開いたりできないかと思う」と語った。南魚沼市の職員からは「雪室が知られるようになり、そこで貯蔵した酒や米が人気がある。梅の実や梅酒、梅干しも貯蔵できれば、注目してもらえるのではないか」と呼びかけた。ふるさと納税でお互いの特産品を扱う提案も出た。

 同町晩稲の紀州高田果園も訪れ、南高梅の母樹を見るとともに、高田智史社長から南高梅や梅産地の現状などについて聞いた。後継者不足が課題だという説明に林市長は「南魚沼市もそうで、集約化を進めている」と語った。