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2024年11月15日(金)

「第7波入り口の可能性」 和歌山県でも新型コロナ感染者増

県内新規感染者数と療養者数(人)
県内新規感染者数と療養者数(人)
 和歌山県内で新型コロナウイルスの新規感染者数が増えている。6日の発表は300人で、5月13日以来、54日ぶりに300人以上となった。県福祉保健部の野尻孝子技監は「全国の状況を見ても第7波の入り口である可能性は大きい」とし、改めて感染防止対策の徹底を呼びかけた。


 新規感染者数は前週の同じ曜日より156人増加した。田辺保健所管内が25人以上となったのは5月20日以来47日ぶり。県は、人の交流の活発化による県外からの持ち込みなどが感染者増の要因とみている。

 直近1週間の人口10万人当たり感染者数は163・4人。前日より16・9人増え、16日連続で増加している。8保健所管内で最も多いのが和歌山市の254・3人、次いで新宮の211・4人。新宮は4月25日以来、72日ぶりに200人以上となった。田辺は2番目に少ない72・4人。

 6日時点の県内の療養者は1413人で、このうち入院者は111人。病床使用率は21・7%と、いずれも増加傾向にある。

 新たなクラスターは4件。和歌山市の中学校で5人、高校で7人、海南管内の情報通信関係の事業所で10人、橋本管内の小学校で5人の感染を確認した。

 オミクロン株の派生型で、主流の「BA・2」より感染力が強いとされる「BA・5」の感染者は、これまでに確定が3人、疑いが9人となっている。

 野尻技監は、いまの感染者について、肺炎や重症患者は少ないが、子どもも含め、高熱、嘔吐(おうと)、下痢、食べたり飲んだりできないなど強い症状が出ているといい「安易に考えないようにしてほしい」と呼びかけた。

 また、第6波では運動クラブのクラスターが39件発生し、感染拡大の要因になったとした上で「週末には中学校運動クラブの県内大会が予定されているが、あとから大変なことにならないよう、軽微でも症状がある人は参加することなく、検査してほしい」とした。

 県教育委員会は6日、市町村教育委員会に対し、運動クラブでの感染拡大防止の徹底を求める通知を出した。