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2024年12月22日(日)

新万が7年連続最高 田辺管内の路線価

最高路線価
最高路線価
 和歌山税務署は1日、1月1日時点の田辺税務署管内の最高路線価は田辺市新万の市道中万呂礫坂線で、1平方メートル当たり9万4千円と発表した。同地点は7年連続で管内最高となった。


 県内7税務署管内それぞれの最高路線価を発表した。相続税を申告する納税者への便宜や課税の公平性を図ることから、毎年発表している。

 各税務署管内の最高路線価で前年より上昇した地点はなかった。県内の最高は、和歌山税務署管内にある和歌山市友田町5丁目(JR和歌山駅前)で1平方メートル当たり36万円。この場所は26年連続で県内最高となった。

 市内で最も繁華性が高い地域で、コロナ禍によって収益性が低下したり、先行きが不透明だったりするが、近隣で大規模分譲マンションや超高層複合ビルが建築され、さらなる繁華性の向上が期待されるため、需要が安定しているとみられるという。

 田辺管内の中万呂礫坂線は、津波被害の恐れがなく、需要が高い高台。価格は4年連続で変わっていない。

 海南管内の最高路線価は、これまでの海南市名高の中央通りから、近くの同市名高の国道370号に移った。7万5千円(前年比1・3%減)。このほか、御坊管内は御坊市湯川町財部の国道42号で、5万3千円(横ばい)、新宮管内は新宮市新宮の市道丹鶴町中央通線で6万4千円(1・5%減)、粉河管内は岩出市中迫の国道24号で7万7千円(1・3%減)、湯浅管内は有田川町明王寺の国道42号で4万9千円(横ばい)だった。


■全国最大の下落率

 県内標準宅地の評価基準額の対前年下落率は1・3%で、30年連続で下落。下落率は全国最大となった。和歌山に続いて愛媛(1・1%)、群馬(1・0%)となった。

 2016~22年分の路線価は、国税庁ホームページで閲覧できる。全国の国税局や税務署には閲覧用パソコンを用意している。