和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月28日(木)

生徒が案内「まち歩きツアー」 白浜の日置中学校

参加者の疑問に答えたり反対に質問したりしながらまち歩きを楽しむ日置中学校の生徒(和歌山県白浜町で)
参加者の疑問に答えたり反対に質問したりしながらまち歩きを楽しむ日置中学校の生徒(和歌山県白浜町で)
 地域の魅力発信に取り組む和歌山県白浜町の日置中学校(生徒36人)はこのほど、日置地区で「まち歩きツアー」を開いた。生徒の案内で参加者が神社や細い路地などを1時間ほどかけて巡り、交流した。

 日置中では地域をPRするフリーマガジン「ひきよせ」を制作している。ツアーは、制作費を募ったクラウドファンディング(CF)の返礼品として企画した。

 1~3年のまち歩きのグループ11人が、参加した2組を案内。学校近くの海岸沿いや日出神社、正光寺などを探索した。入り組んだ路地では、生徒が「この辺りは京都みたいな町並み」と紹介。「京都行ったことないですけど」と笑いを誘った。

 田辺市から参加した工務店社長の石山登啓さんは「フリーマガジンは魅力的だった。案内してもらって日置のことをもっと知ることができた」、日置の志原海岸でグランピング施設を経営する南畑義明さんは「地元食材がおいしいという話を聞いて、地元の魅力を知る中学生がいることは素晴らしいと感じた」と目を細めた。

 3年生の田中稜大君は「参加者が日置に興味を持ってくれたのがうれしかった。自身が知らないことも多く、説明できないこともあったのでもっと調べたい」と話した。

 まち歩き後は学校で参加者と交流会。仕事について尋ねたり、フリーマガジン第2弾の制作に向けた助言を聞いたりした。

■フリーマガジン設置場所を募集


 日置中学校は完成したフリーマガジンを設置する場所や事業所を募集している。設置は町外も歓迎している。問い合わせはメール(hikijhs@shirahama.ed.jp)または電話(0739・52・2070)で日置中学校へ。