和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

スイーツ巡りやはしご酒 甲斐さんが「田辺のたのしみ」発刊

「田辺のたのしみ」と関連商品が並ぶ特設コーナー(和歌山県田辺市湊で)
「田辺のたのしみ」と関連商品が並ぶ特設コーナー(和歌山県田辺市湊で)
 朝は喫茶店でモーニング、昼はスイーツを巡り、夜は飲食街ではしご酒―。和歌山県田辺市の魅力をまち歩きの視点で紹介した文筆家、甲斐みのりさんの紀行集「田辺のたのしみ」が発刊された。制作に協力した「南紀みらい」(田辺市湊)は「田辺の魅力を再発見してもらえる一冊。大型連休は本を手にまち歩きを楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 旅や菓子を題材にする甲斐さんは、昭和レトロな風情に魅了され、10年近く田辺市に通い続けている。これまで、市の観光ガイドブック2冊の執筆・監修を手掛けた。今回はそれらの素材を再編集してミルブックス(東京都)から書籍化した。

 「田辺のたのしみ」では、江川のちゃんぽんや田辺の喫茶店文化、老舗菓子店の定番商品、飲食街「味光路」の居酒屋などを写真とともに紹介。甲斐さんならではの視点で、新たな魅力や地元でも知られていない「穴場」を引き出している。巻末にはお薦めの「田辺のお土産」リストも掲載している。

 甲斐さんは「田辺にはここでしか出合うことができない景色が残っている。いつか体験したような懐かしさと非日常を同時に感じることができる、かけがえのない大切な場所。一人でも多くの人が田辺を訪れ、このまちに流れる穏やかな風を体感してほしい」とコメントしている。

 「田辺のたのしみ」(四六判、128ページ)は市内の多屋孫書店、あおい書店、バニラカフェ、Rezzo(レッゾ)、田辺エンプラスなどで販売している。1320円。

■特設コーナーも

 JR紀伊田辺駅前の田辺エンプラス(田辺市湊)は、1階ショップに「田辺のたのしみ」関連商品を販売する特設コーナーを設けている。本で紹介している土産10種類と甲斐さんの書籍が並んでいる。5月22日まで。