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2024年11月16日(土)

神島高校が8年連続進出 写真甲子園近畿ブロック審査会

神島高校写真部の8枚組み作品「結と縁」の一枚
神島高校写真部の8枚組み作品「結と縁」の一枚
写真甲子園の近畿ブロック審査会に出場する(左から)長知鞠さん、泰地彩央さん、森本羽音さん
写真甲子園の近畿ブロック審査会に出場する(左から)長知鞠さん、泰地彩央さん、森本羽音さん
 和歌山県田辺市文里2丁目の神島高校写真部は、11、12日にオンラインで開かれる「第29回全国高校写真選手権大会(写真甲子園2022)」=実行委員会主催=近畿ブロック審査会に出場する。神島が出場するのは8年連続8回目。


 写真甲子園は北海道の大自然を舞台に写真の腕を競う大会。昨年と一昨年は新型コロナウイルスの影響で北海道での撮影を取りやめていたが、3年ぶりに再開する。近畿ブロック審査会に出場する10校のうち、2校が本選に進める。

 初戦審査会には全国から533校の応募があった。生徒は3人一組で6~8枚組みの作品を1点ずつ提出した。5月下旬にあった初戦審査会で80校(全国11ブロック)に絞られた。ブロック審査会では初戦審査に提出した作品とともに、制作意図などをプレゼンテーションする。

 神島からはいずれも3年生の泰地彩央さん、森本羽音さん、長知鞠さんが出場。作品はモノクロ8枚組みで「結と縁(ゆいとえにし)」とタイトルをつけた。風土や人を捉えただけでなく、今回は伝統や文化にも注目した。

 作品は昨夏から約10カ月ほどかけて作り上げた。コロナの影響で地域の人が撮れず、部員の家族を中心に洗濯などの日常的な風景や、墓参り、盆の送り火など季節の催しを捉えた。生と死の関係を考えながら撮影したという。

 部長の泰地さんは「写真甲子園優勝が目標で、本選に行きたいという思いが強い。本選では撮り方を変えて『神島らしい』写真とは違う新鮮味のある写真を撮りたい」と意気込んでいる。本選は7月26~29日に開かれる。