和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月16日(土)

水しぶき上げタイム競う 270人出場し田辺市で遠泳

穏やかな海で、水しぶきを上げて競い合うOWSの出場者(5日、和歌山県田辺市扇ケ浜海水浴場で)
穏やかな海で、水しぶきを上げて競い合うOWSの出場者(5日、和歌山県田辺市扇ケ浜海水浴場で)
 和歌山県田辺市の扇ケ浜海水浴場で5日、遠泳大会「第9回南紀田辺・扇ケ浜オープンウオータースイミング(OWS)」(実行委員会主催、紀伊民報など後援)があった。1キロ、2キロ、5キロ、リレーの部で延べ約270人が水しぶきを上げて、タイムを競った。

 OWSは自然の中で行う長距離の水泳競技で、2008年の北京大会から五輪種目にもなっている。実行委は扇ケ浜の魅力を発信しようと、毎年開催している。新型コロナ禍で中止が続いたため、今年は3年ぶり。

 個人種目は沿岸にブイを浮かべた1周1キロの特設コースが舞台。日本選手権OWSトライアルの部もあり、国内トップクラスの選手も田辺の海で競い合った。リレーは1周500メートルで、4人が1周ずつ泳いだ。

 この日の扇ケ浜は波が穏やかで、海水温は24度の「水泳日和」。男子2キロの部で優勝した大阪府枚方市の中学3年生、舟橋巧君は「競泳では200メートル自由形と個人メドレーが専門で、OWSは初めて。海は勝手が違うけれど、波がなかったので泳ぎやすかった。きれいな海で、また来たい」と笑顔を見せた。

 鈴木孝幸実行委員長は「久しぶりに開催できて良かった。参加者は『海がきれい』と喜んでくれた。これから夏に向け扇ケ浜でさまざまなイベントが始まる。大会を機に、何度も足を運んでもらえればうれしい」と話した。

 各部門の優勝者は次の皆さん。

 【2キロ】男子=舟橋巧(大阪府)、女子=奥園心咲(大阪府)【1キロ】男子=松村駿佑(兵庫県)、女子=内田真樹(兵庫県)【5キロトライアル】男子=和田大梧(神奈川県)、女子=梶本一花(大阪府)【5キロ】男子=辻森魁人(兵庫県)、女子=内田真樹(兵庫県)【リレー】HKSキングス(今福和志、岩住宏一郎、舟橋巧、山本修斗)=大阪府