和歌山県警白浜署の安居駐在所（白浜町安居）が、新築移転した。相談室や障害者が利用しやすいトイレを設けた。勤務する宮本正男巡査長（４９）は「全国的に駐在所の統廃合が進む中、新しく造ってくれてありがたい。住民に安心してもらえるよう頑張りたい」と意気込んでいる。

　旧駐在所は安居小学校近くにあったが、築約４０年が経過し建物が老朽化していたことに加え、場所が分かりにくいという課題もあり、県道沿いに移転した。

　移転後もこれまで通り、東西約８キロ、南北約１２キロの地域を管轄する。新しい駐在所は木造平屋で、延べ床面積は約１２３平方メートル。建物の前に最大６台の駐車スペースを備えている。

　管轄地域は高齢者世帯が多く、特殊詐欺の対象となりやすい。そのため、戸別訪問による啓発に力を入れている。また、夏場は県内外から川遊びやアユ釣りに訪れる人も多く、車上狙いや水難事故、ごみの不法投棄防止も課題になる。

　宮本巡査長は「日置川流域の駐在所と連携を取りながら対応したい」と話している。