和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年08月13日(土)

ヒーロー/和歌山FB藤原選手/独立リーグで輝く

堺戦で、隙を突いて本塁に生還した藤原楓選手(上富田スポーツセンターで)
堺戦で、隙を突いて本塁に生還した藤原楓選手(上富田スポーツセンターで)
「ヒーロー」カット
「ヒーロー」カット
和歌山FB―堺 完投で今季初勝利を挙げた和歌山FBの田井良樹投手(上富田スポーツセンターで)
和歌山FB―堺 完投で今季初勝利を挙げた和歌山FBの田井良樹投手(上富田スポーツセンターで)
 野球・さわかみ関西独立リーグ、和歌山ファイティングバーズ(FB)の藤原楓選手(23)は「野球は今年で最後」と決めている。今季、同じリーグの堺シュライクスから移籍してきた。開幕から好調で、走攻守でチームを引っ張っている。

 今季はここまで4試合とも「2番・中堅」でスタメン出場。13日、上富田スポーツセンター野球場であった堺戦では3回に四球で出塁すると、守備の隙を突いて二盗に成功。さらに四球で一塁に走者が出ると、捕逸で三塁へ。一、三塁から重盗で本塁を陥れ、無安打で先制点をもぎ取った。

 常に次の塁を狙う走塁は、3年間在籍した堺で学んだという。「昨年までの和歌山には足りないと思っていたプレーなので、率先してやっていきたい」

 兵庫県出身。強豪で知られる東洋大姫路高校野球部に入ったが、けがもあってチャンスを与えられず、球拾いしかできなかった。高校2年の冬、当時の監督からマネジャーとして大学に推薦するという話を持ちかけられたが、それを蹴って野球部を退部。残りの高校生活は1人でトレーニングに励んだ。

 「学生野球には興味がなかった。自分で選べる道がよかった」と独立リーグを目指し、トライアウトに合格して高校卒業後に兵庫ブルーサンダーズ(現兵庫ブレイバーズ)に入団。兵庫で2年間プレーした。

 技術の上達を実感したのは、その後堺に移籍して試合に出られるようになってから。昨年まで2年連続のリーグ優勝に貢献した。

 今年、川原昭二監督(68)や、兵庫と堺で一緒にプレーした松本聡選手(27)を慕って和歌山へ。選手寮で共同生活を送りながら上富田町内の建設会社でアルバイトをしている。

 「この1年、後悔のないようにやり切りたい」。野球ができる喜びをかみしめ、最後の年に花を咲かせている。

田井が完投、今季初勝利
関西独立リーグ FB、ホームで連勝

 さわかみ関西独立リーグは13日、上富田スポーツセンター野球場で公式戦があり、和歌山FBが堺シュライクスに2―1で勝った。ホームで2連勝し、今季は3勝1敗。

 先発投手の田井良樹が要所を締めて完投し、今季初勝利を挙げた。緩急をつけた投球で打たせて取り、バックも好守でもり立てた。

 3回、2死一、三塁から重盗に成功して三塁走者の藤原楓が生還。4回には2死一、二塁から3番深谷力が右適時打で追加点を挙げた。

 試合の後「お立ち台」に立った田井は「投げた球の感覚が良かったので、自分の投球をしようと心掛けた」と振り返った。

 得意球のカーブが決まり、走者を背負っても慌てなかった。「去年の自分を越えて、満足の1年にしたい」と抱負を語った。

 FBの次のホームゲームは、21日正午から田辺スポーツパーク野球場(田辺市上の山1丁目)であり、06ブルズと対戦する。