和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

夢の花満開のアートを展示 みなべ町の旧清川中、イベントも

旧清川中学校の教室に飾られている梅の花をイメージしたアート。子どもたちの夢であふれている(和歌山県みなべ町清川で)
旧清川中学校の教室に飾られている梅の花をイメージしたアート。子どもたちの夢であふれている(和歌山県みなべ町清川で)
 和歌山県みなべ町清川にある旧清川中学校の教室に、梅の花をイメージしたアートが飾られている。町商工会青年部(岩本智良部長)が企画したもので、町内の子どもたちの「将来の夢」が書かれている。24日まで町内の学校を対象に公開しているが、一般向けには27日にイベントを開く。地元のパン店などが出店するマルシェもあり、青年部は「旧校の雰囲気を楽しみ、思い出をつくってもらいたい」と呼び掛けている。


 アートは「Y―ume(ゆめ)のなる木 やにこい旧校アート」として企画した。2月に開催予定だった「UME―1フェスタ」(町など主催)でのイベントの一つとして準備を進めていたが、フェスタが中止となったため、青年部が単独で開くことにした。南部高校美術部が協力した。

 教室に、梅の木の作品が据えられ、天井からは花の形の台紙を連ねたものが何本もつるされている。美術部員8人がデザインを考え、飾り付けもした。元キャプテンの切本優希君ら3年生4人は「みんなでアイデアを出し合い、協力して取り組んだ。3年生にとっては最後の活動。しっかりやりきりたいと思った」と話す。

 花の台紙は白とピンク色で計約2千枚。うち半分ほどに町内の小中学生が夢を書き入れている。27日には青年部が最終の演出をして、写真映えする空間に仕上げる。

 台紙は保管し、子どもたちの成人式の案内に同封するという。

 梅林や海岸、町並みの風景を映した動画の制作もしており、DVDに収録して各学校に贈るという。ホームページ(HP)での公開も予定している。

■パンは12店舗が出店

 マルシェは「やにこい 旧校マルシェ」として開く。

 メインのパンは、町内を中心に12店舗が出店する。他に焼き菓子や焼き鳥、唐揚げ、たこ焼き、蜂蜜などの飲食物、アクセサリーや古着などの雑貨も並ぶ。缶バッジやマスカラ作りの体験、占いなどもある。

 開催時間は午前9時~午後3時だが、パンの販売は午前10時から。入場は無料で小雨決行。駐車場は清川球場。問い合わせは、町商工会青年部(0739・72・3225)へ。

 岩本青年部長は「コロナで気分が沈みがちな子どもたちを、少しでも元気づけられればと思って企画した。地元愛を育み、将来への希望につなげてもらえればと思う。マルシェで地元物産のPRもしたい」と話している。



出店する店舗や団体は次の通り。

 【パン】室井製パン所、パンのお店わっか、KazumamaKitchenぷう、イングランド、花みつ、Bakery Coffee SUN、Sheep mom、なかよし福祉会、conserve、TETTI BAKERY&CAFE、パン工房KAWA、印南町商工会青年部

 【飲食】クロワッサンたい焼き、STAR FOREST、酒栄、岩本食品、松寿司本店、紀州七人の梅侍、高砂食品、Circle Bamboo、はちみつのお店蜜花

 【雑貨】Silver Accessories REVE、みなべ町シルバー人材センター

 【その他】冨士ふとん店、みなべおかみ元気会、アースフォーアース、チョコレートのたにぐち、日本運命学易占学院、南紀オレンジサンライズFC、まちキャンパスプロジェクト、梅の里アコ・トモクラブ、町住民福祉課