和歌山県は、結婚や子育てがしやすい職場環境を整えている企業・団体の具体的な事例をまとめた冊子「わかやま結婚・子育て応援企業同盟　事例紹介ＢＯＯＫ（ブック）」を作った。同盟に参加している企業・団体や自治体のほか、県内の高校や大学、専門学校の就職指導や進路相談担当者などに無料で配布した。


　結婚・子育て応援企業同盟は、２０１７年９月に県の呼び掛けで発足した。当初は１２７社でスタートしたが、今年１月末時点で６１６社と、５倍近くに増えている。

　事例紹介集は今回で３冊目。参加企業の中でも男性社員の育児休業の取得実績がある６企業・団体を取り上げ、人事や総務担当者と育休制度を利用した男性社員のインタビュー、社内での結婚・子育て支援の取り組み内容や課題解決までの過程などをまとめた。

　また、男性の育休取得率１００％を達成するなど県外の働き方改革の先進企業２社の経営者のインタビューを掲載している。

　冊子ではほかに、同盟の参加企業・団体の一覧や、行政の支援体制なども紹介している。

　同盟事務局の県子ども未来課は「本で紹介している事例を同盟に参加している企業に参考にしてもらい、働き方改革を進めてもらいたい。県内の高校生や大学生らの参加企業への就職にもつなげたい」と話している。

　冊子はＡ４サイズで３２ページ。８千部を作った。希望者には無料で郵送する。

　問い合わせは、県子ども未来課子育て支援班（０７３・４４１・２４９２）へ。