和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

オンラインでまぐろ祭り 那智勝浦町で初の取り組み

勝浦漁港に設置されているマグロのモニュメント(和歌山県那智勝浦町で)
勝浦漁港に設置されているマグロのモニュメント(和歌山県那智勝浦町で)
 国内有数の生マグロの水揚げを誇る和歌山県那智勝浦町で開催されてきた「まぐろ祭り」について、町や那智勝浦観光機構などでつくる運営委員会は今年、初めてオンラインで開くことを決めた。3月13日に実施する予定で、参加は無料。

 まぐろ祭りは、毎年1月の最終土曜に勝浦地方卸売市場で開催。海産物の販売やマグロの解体ショー、マグロのつみれが入った「まぐろ汁」の振る舞いなどがあり、例年1万3千人ほどが訪れていた。

 2020年に第26回を開催した後、21年は新型コロナウイルスの影響で中止した。今年は内容を工夫して3月6~12日に「まぐろフェスタ」として開催する予定だったが、第6波の感染拡大を受けて中止となった。

 運営委員会事務局を務める那智勝浦観光機構によると、まぐろ祭りだけでなく各地でイベントの中止が相次いでおり、「明るい話題を提供したい」とコロナ禍でもできる取り組みとしてオンラインでの開催を決めた。

 テーマは「紀州勝浦産生まぐろ」で詳しい内容は未定だが、抽選でマグロといった町の特産品が当たるイベントなどを検討している。また、参加者にはアンケートに協力してもらい、集めたデータを来年以降の開催に生かしていくという。

 祭りの内容は、機構のホームページや会員制交流サイト(SNS)などで随時、発信する予定。機構の担当者は「まだ試行錯誤の段階だが、那智勝浦町に行きたいと思ってもらえるよう、マグロだけでなく町の良さを少しでも知ってもらえたらと考えている。たくさんの方に参加してもらいたい」と話している。