和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月21日(土)

まん延防止措置を要請 和歌山県、適用されれば飲食店時短

対策本部会議で説明する仁坂吉伸知事(2日、和歌山県庁で)
対策本部会議で説明する仁坂吉伸知事(2日、和歌山県庁で)
 和歌山県は2日、新型コロナウイルス感染症の「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請した。国は3日に決定する可能性が高く、期間は国が公表する。適用されれば、県が県内全域を対象に、飲食店に営業時間の短縮を求める。


 県は1月27日から、措置の要請について国と協議を進めていた。めどが付いたことを受けて2月2日、県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、国への要請を正式に決定した。

 飲食店に求める営業可能時間は、県の認証店の場合、午前5時から午後9時まで(酒類提供は午後8時まで)か、午後8時まで(終日酒類提供不可)を選択できる。認証を受けていない店は酒類提供は不可で営業は午後8時まで。いずれも同一グループ、同一テーブルで4人以下の人数制限を設ける。認証店の場合は条件により5人以上も可能とする。県職員が県全域で見回り調査をする。

 仁坂知事は会議後の記者会見で「あまり制限をせずにやってきたが、あまりの感染者数の多さで、そう言っていられなくなった。飲食店が元凶と思えないが、少しでもプラスになれば、やった方がいいと判断した。協力金が出ることもあり、要請には自発的に応じてほしい」と話した。

 感染者の発表人数は1月28日に過去最多の595人となり、以降も31日を除き、400人台と高止まりしている。入院待機者は2千人台後半を推移している。