和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月16日(土)

生徒の写真255点展示 12日まで県高校総文

高校生の力作が並ぶ会場(和歌山県田辺市新屋敷町で)
高校生の力作が並ぶ会場(和歌山県田辺市新屋敷町で)
 和歌山県高校総合文化祭の写真部門展が、田辺市新屋敷町の紀南文化会館1階展示ホールで10日から始まった。特選第一席に選ばれた北楓佳さん(神島1年)の「木と生涯」など県内18校から255点が集まり、感性や物語性豊かな作品で訪れた人を楽しませている。12日まで。

 県教育委員会と県高校文化連盟写真部会が主催。単写真や組み写真、カラーやモノクロなどさまざまな表現方法があり、生徒が地域の風景や人物、学校行事などを撮影した作品が並んでいる。

 北さんの作品は3枚組みのモノクロ写真で、木材を担いだ男性など林業に携わる人を捉えている。

 北さん以外の紀南の入賞者は次の皆さん。

 奨励賞四=森本羽音(神島2年)▽奨励賞五=泰地彩央(神島2年)▽奨励賞六=越本悠里(神島2年)▽佳作=横山葵(田辺2年)

 写真部会の事務局で神島の写真部顧問を務めている恵納崇さん(49)は「バラエティーに富んだ作品が並んでいる。ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。

 9日には審査会があり、写真家の山口晴久さん(66)=大阪府池田市=と全日本写真連盟関西本部委員の弓場康廣さん(70)=上富田町南紀の台=が入賞作品を選んだ。

 山口さんは「工夫されており、写真を見てストーリーを考えさせられるような作品が多かった」、弓場さんは「写真には集中力や緊張感など10代独特のものがあり、それが写真の迫力につながっている」と講評した。

 展示時間は午前9時~午後5時(12日は午後3時まで)。