「歩き続けられる道守る」 紀南の魅力発信でシンポ
和歌山県内の観光や環境保全の関係団体でつくる「日本風景街道熊野」によるシンポジウムが23日、田辺市立武道館(田辺市扇ケ浜)であった。各団体の代表が紀南の魅力発信をテーマに議論。「道の風景は歩く人がいてこそ価値がある。歩き続けられる道の保全が大事」と話した。
パネルディスカッションには、田辺市熊野ツーリズムビューローの多田稔子会長、NPO花つぼみの古守一晶代表、語り部グループうた加楽衆(がらす)の小松勇二郎代表、大辺路刈り開き隊の上野一夫隊長が参加。日本みち研究所理事長で筑波大学名誉教授・特命教授の石田東生さんが進行役を務めた。
日本風景街道熊野の歴史・ジオ部長でもある上野さんは「紀南はジオパーク(地質遺産)と暮らしが直結している。風景、文化がどうやって生まれたかを面白く伝えたい」、小松さんは「住んでいる人が楽しんでいることを発信することが大切。外国人や都会の人にとって紀南はオアシス。コロナ禍でより魅力的に感じられるはず」とガイドの視点で述べた。
多田さんは「山道は歩かなくなると、すぐに山に戻る。観光にできるのは、歩く人を呼び込むこと。でも、文化的景観は人々の暮らしがないと守れない。一番大事なのは暮らしがここでできること」と保全の重要性を強調した。
道路沿いや公園で花を植える活動を続ける古守さんは「まちづくり活動はどこも継続が大変。市内の花壇をそれぞれ自分の庭と考え、地域と協力して取り組む。挑戦心を持ち、諦めずに、きれいなまちを目指したい」と意気込みを語った。
石田さんは「楽しく活動することが大事。実例をどんどんつくり、失敗を恐れず取り組んでほしい」とエールを送った。
シンポジウムは動画投稿サイト「ユーチューブ」で後日、配信する。
パネルディスカッションには、田辺市熊野ツーリズムビューローの多田稔子会長、NPO花つぼみの古守一晶代表、語り部グループうた加楽衆(がらす)の小松勇二郎代表、大辺路刈り開き隊の上野一夫隊長が参加。日本みち研究所理事長で筑波大学名誉教授・特命教授の石田東生さんが進行役を務めた。
日本風景街道熊野の歴史・ジオ部長でもある上野さんは「紀南はジオパーク(地質遺産)と暮らしが直結している。風景、文化がどうやって生まれたかを面白く伝えたい」、小松さんは「住んでいる人が楽しんでいることを発信することが大切。外国人や都会の人にとって紀南はオアシス。コロナ禍でより魅力的に感じられるはず」とガイドの視点で述べた。
多田さんは「山道は歩かなくなると、すぐに山に戻る。観光にできるのは、歩く人を呼び込むこと。でも、文化的景観は人々の暮らしがないと守れない。一番大事なのは暮らしがここでできること」と保全の重要性を強調した。
道路沿いや公園で花を植える活動を続ける古守さんは「まちづくり活動はどこも継続が大変。市内の花壇をそれぞれ自分の庭と考え、地域と協力して取り組む。挑戦心を持ち、諦めずに、きれいなまちを目指したい」と意気込みを語った。
石田さんは「楽しく活動することが大事。実例をどんどんつくり、失敗を恐れず取り組んでほしい」とエールを送った。
シンポジウムは動画投稿サイト「ユーチューブ」で後日、配信する。