梅加工施設を増改築 みなべでJA紀州
和歌山県みなべ町気佐藤のJA紀州アグリセンターみなべに隣接する梅加工施設が増改築され、18日に関係者らが出席して竣工(しゅんこう)式が開かれた。高品質の製品製造も可能にする施設で、梅産地の一層の発展につながると期待されている。
みなべ町の梅生産量は全国の3割を占める。主力品種「南高梅」の発祥地でもあり、この地で生産される南高梅は地域団体商標「紀州みなべの南高梅」となっている。夏場を中心に梅干しの需要が高まり、現在の施設では十分な対応は困難で、食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」への対応も急務になっていたことから、増改築を決めた。
旧加工施設は、鉄骨2階建て(延べ床面積約2300平方メートル)で、はちみつ梅やシソ漬けをはじめ、オリジナルの「トマト梅」「みかんこい梅」など9種類の梅干しのほか、梅肉やドレッシングなどを作っていた。
今回、既存の施設を改修し、さらに鉄骨平屋(約940平方メートル)を増築。これまで1階と2階に分かれてしていた製造を1階に集約し、梅干しを自動でパック詰めする機械や異物混入を防ぐX線検査装置などを新しく導入した。
これにより、梅干しの1年間の製造量を、これまでの400トンから600トン以上に増やす計画。これとは別に近年、需要が高まっている梅肉の製造にも力を入れる。
施設の工事は1月から始まり、9月末に完成。10月初めから稼働している。総事業費は約4億8千万円で、そのうち約36%が国の交付金。
JA紀州は今後、地域団体商標の製品を増やすとともに、HACCPの取得により販路を拡大し、特に通信販売など個人向けの販売に力を入れたいという。
竣工式はアグリセンターで開かれ、JAや県、町、工事関係者ら約60人が出席した。芝光洋組合長が「今後は、より安心安全の梅が求められる。生まれ変わった加工施設により紀州みなべのブランドを高め、消費の拡大を目指したい」とあいさつし、営農販売担当の本谷昌平常務理事が事業経過を報告した。来賓の祝辞では、県農業協同組合連合会の楠本健次理事長が「梅は和歌山を代表する農産物。ここでは素晴らしい品質を守り、改良も加えて販売量を増やしている。今回、施設の整備でこれまで以上に高品質になる。JAグループの模範となっている」と述べた。
その後、新しい施設の前で芝組合長らがテープカットをして完成を祝った。
みなべ町の梅生産量は全国の3割を占める。主力品種「南高梅」の発祥地でもあり、この地で生産される南高梅は地域団体商標「紀州みなべの南高梅」となっている。夏場を中心に梅干しの需要が高まり、現在の施設では十分な対応は困難で、食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」への対応も急務になっていたことから、増改築を決めた。
旧加工施設は、鉄骨2階建て(延べ床面積約2300平方メートル)で、はちみつ梅やシソ漬けをはじめ、オリジナルの「トマト梅」「みかんこい梅」など9種類の梅干しのほか、梅肉やドレッシングなどを作っていた。
今回、既存の施設を改修し、さらに鉄骨平屋(約940平方メートル)を増築。これまで1階と2階に分かれてしていた製造を1階に集約し、梅干しを自動でパック詰めする機械や異物混入を防ぐX線検査装置などを新しく導入した。
これにより、梅干しの1年間の製造量を、これまでの400トンから600トン以上に増やす計画。これとは別に近年、需要が高まっている梅肉の製造にも力を入れる。
施設の工事は1月から始まり、9月末に完成。10月初めから稼働している。総事業費は約4億8千万円で、そのうち約36%が国の交付金。
JA紀州は今後、地域団体商標の製品を増やすとともに、HACCPの取得により販路を拡大し、特に通信販売など個人向けの販売に力を入れたいという。
竣工式はアグリセンターで開かれ、JAや県、町、工事関係者ら約60人が出席した。芝光洋組合長が「今後は、より安心安全の梅が求められる。生まれ変わった加工施設により紀州みなべのブランドを高め、消費の拡大を目指したい」とあいさつし、営農販売担当の本谷昌平常務理事が事業経過を報告した。来賓の祝辞では、県農業協同組合連合会の楠本健次理事長が「梅は和歌山を代表する農産物。ここでは素晴らしい品質を守り、改良も加えて販売量を増やしている。今回、施設の整備でこれまで以上に高品質になる。JAグループの模範となっている」と述べた。
その後、新しい施設の前で芝組合長らがテープカットをして完成を祝った。