対岸に新ルート整備へ 斜面崩落した田辺市内の県道
和歌山県は、田辺市上秋津の奇絶峡を通る県道田辺龍神線の通行止めになる心配や片側通行を解消するため、新たな2車線道路(約500メートル)を整備する。この県道は田辺市街地と同市龍神村を結ぶ主要道で、生活に欠かせない道路であり、2年前の斜面大規模崩壊後、地元からも早期の改善を求める声が上がっていた。
この一帯の斜面は、以前から崩壊を繰り返していたため、林野庁が2017年度から対策工事を続けている。しかし、19年7月に土砂が県道に達する大規模な崩壊が発生し、県道が通行できなくなった。県は約8カ月後の昨年3月、川の対岸に迂回(うかい)する仮設道(約260メートル)を開通した。
ただ、この仮設道もこれまでに5度通行止めとなった。落石や崩土の恐れなどがあったほか、今年5月には、仮設道の下流側入り口に近い箇所が崩れた。仮設道入り口付近には、大型土のうや仮設防護柵を設置している。
県は、一部が片側通行で、通行止めがたびたび発生することから、より安全に通行できる新たなルートを計画した。高尾橋のたもとから対岸を通り、仮設道につなぎ、その後、仮設道も新道として整備する。すでに用地取得のための協力の依頼も開始している。着工や供用開始の時期は未定という。
この県道は、地域住民の通勤や通学、通院、買い物などを支える重要道路で、ミカンや梅の出荷最盛期には多くの利用がある。通行止めになれば大幅な迂回が必要で、生活や経済活動に大きな影響が出るとし、地元からも改善の要望が上がっていた。
林野庁の対策工事は27年度に完了予定。本年度は、斜面の地滑りを抑制するため、地下水を取り除く穴の設置工事を進めている。県は早期完了に向け、強く要望していくとしている。
この一帯の斜面は、以前から崩壊を繰り返していたため、林野庁が2017年度から対策工事を続けている。しかし、19年7月に土砂が県道に達する大規模な崩壊が発生し、県道が通行できなくなった。県は約8カ月後の昨年3月、川の対岸に迂回(うかい)する仮設道(約260メートル)を開通した。
ただ、この仮設道もこれまでに5度通行止めとなった。落石や崩土の恐れなどがあったほか、今年5月には、仮設道の下流側入り口に近い箇所が崩れた。仮設道入り口付近には、大型土のうや仮設防護柵を設置している。
県は、一部が片側通行で、通行止めがたびたび発生することから、より安全に通行できる新たなルートを計画した。高尾橋のたもとから対岸を通り、仮設道につなぎ、その後、仮設道も新道として整備する。すでに用地取得のための協力の依頼も開始している。着工や供用開始の時期は未定という。
この県道は、地域住民の通勤や通学、通院、買い物などを支える重要道路で、ミカンや梅の出荷最盛期には多くの利用がある。通行止めになれば大幅な迂回が必要で、生活や経済活動に大きな影響が出るとし、地元からも改善の要望が上がっていた。
林野庁の対策工事は27年度に完了予定。本年度は、斜面の地滑りを抑制するため、地下水を取り除く穴の設置工事を進めている。県は早期完了に向け、強く要望していくとしている。