和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年05月18日(水)

「世界津波の日」に避難訓練 和歌山県で11万人参加

津波避難訓練で高台へ逃げる田辺工業高校の生徒ら(5日、和歌山県田辺市あけぼので)
津波避難訓練で高台へ逃げる田辺工業高校の生徒ら(5日、和歌山県田辺市あけぼので)
 「世界津波の日」の5日、和歌山県内各地の自治体や学校などで大地震や津波に備えた防災訓練があり、約11万7200人が参加した。

 田辺市あけぼの、田辺工業高校(森下憲一校長、429人)では、気象庁からの緊急地震速報を受け、生徒は机の下に身を隠し、揺れが収まったことを確認した後、1次避難場所のテニスコート(海抜約15メートル)へ一斉に逃げた。その後、2次避難所となっている、ひがしコミュニティセンター(海抜約30メートル)への避難路を確認した。

 南海トラフ巨大地震が発生した場合、同校には最大で約12メートルの津波が10分余りで到達すると想定されている。

 訓練後の講評で森下校長は、この日の訓練で全校生徒が地震速報受信後、1次避難場所に約6分で集合できたことを評価し「本当に地震が発生した時も今日の訓練のように自分の命を守る行動ができることを期待している」と述べた。

 田辺市はこの日、市内の津波浸水想定区域にある幼稚園と保育所、認定こども園計10施設で最寄りの高台などに避難する訓練をした。

 この日は、きのくに信用金庫(本店・和歌山市)でも県内外の全支店で訓練を実施した。来店客の協力を得ながら机の下に入って身を守ったり、職員が来店客を避難誘導したりした。

【世界津波の日】

 国連が定めた共通記念日。1854年の11月5日(旧暦)に起きた安政南海地震で、広川町の実業家浜口梧陵が稲わらに火を付け、村人を高台に導いて大津波から命を救った逸話「稲むらの火」に由来する。