和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月26日(木)

串本町職員4人がコロナ感染 関係の211人PCR検査

庁舎の消毒作業をする職員(8日、和歌山県串本町サンゴ台で)
庁舎の消毒作業をする職員(8日、和歌山県串本町サンゴ台で)
 和歌山県串本町は8日までに、同町サンゴ台の役場庁舎にある建設課に勤務する30~50代の男性職員3人と、同町串本の「くしもとこども園」で働く30代の女性職員の計4人が、新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。町によると、これを受け、他の職員とくしもとこども園の園児計211人にPCR検査を実施。すべての検査の結果が出るのは9日夕方の予定で、こども園については10日、臨時休園することを決めた。


 県健康推進課や町総務課によると、最初に発症した建設課の30代の男性職員は日曜だった今月1日、発熱はなかったが、せきと喉の痛みの症状が出た。4日に発熱したが、前日に新型コロナウイルスのワクチンを接種していたことから副反応だと思い、5日の木曜まで働いたという。

 また、男性の同居家族である30代の女性職員は4日、勤務を終えて帰宅後に発熱し、5日は仕事を休んだ。共に6日、PCR検査の結果、陽性が判明した。入院しているが症状は安定している。感染経路は不明という。

 さらに、建設課で勤務する50代の男性職員が6日の夜に発熱、40代の男性職員も7日の朝に発熱し、検査の結果、いずれも感染が確認された。入院したが、症状は安定しているという。

 濃厚接触者については新宮保健所串本支所が調査。建設課の全職員19人、くしもとこども園の全職員49人と全園児143人に対して7、8日にPCR検査を行った。

■役場とこども園を消毒

 町は8日午後1時から、町住民課と税務課の職員約30人が出勤し、塩素系漂白剤を使ってカウンターを拭うなどして庁舎内の消毒を実施。建設課は検査結果が陰性である職員のうち、感染者との濃厚接触がない職員で10日から業務をする予定。くしもとこども園については10日を臨時休園として園舎の消毒をし、検査の結果により、11日からの園児受け入れを慎重に判断するとしている。

 田嶋勝正町長は「町民の皆さまに感染防止の徹底をお願いしている中で職員が感染したことを大変重く受け止めている」などとするコメントを出した。