豊かな自然資源調査へ 田辺市に専門委員会発足
和歌山県田辺市は19日、地域の豊かな自然資源の価値を再発掘し、活用に向けた研究をするための専門委員会を発足させた。地質や生物、歴史・文化といった各分野の学識経験者らがそれぞれの専門知識を生かし、学術的な価値や活用策について調査。本年度内に報告書をまとめる予定にしている。
市には世界遺産の熊野古道や温泉をはじめ、ナショナルトラスト運動で知られる天神崎など豊富な自然資源がある。市に隣接する10市町村をエリアとする南紀熊野ジオパークは、2014年に日本ジオパークに認定。市は参画していないが、市民有志が「田辺ジオパーク研究会」を立ち上げ、独自に調査活動を続けてきた。
この日、専門委の第1回会合が市役所であり、南紀生物同好会や天神崎の自然を大切にする会、田辺ジオパーク研究会、市文化財審議会などから選ばれた16人を委員に委嘱。委員長には、ふるさと自然公園センター自然観察指導員の藤五和久さんが就いた。
あいさつに立った木村晃和副市長は「コロナ禍で社会の枠組みや暮らし方に大きな変化が生まれている。いま一度、貴重な自然資源を見つめ直し、それらを守りながらさらに磨きをかけ、未来へと継承していくことが必要。多様な観点から自然資源の価値を再確認して活用の可能性を探り、持続可能なまちづくりへとつなげたい」と述べた。
その後、元高校教員で地質に詳しく、専門委の委員でもある中屋志津男さんが、紀伊半島の地形の成り立ちや特徴について説明した。
来年度以降は、教育や観光などさまざまな分野での具体的な活用策について検討していく予定という。
市には世界遺産の熊野古道や温泉をはじめ、ナショナルトラスト運動で知られる天神崎など豊富な自然資源がある。市に隣接する10市町村をエリアとする南紀熊野ジオパークは、2014年に日本ジオパークに認定。市は参画していないが、市民有志が「田辺ジオパーク研究会」を立ち上げ、独自に調査活動を続けてきた。
この日、専門委の第1回会合が市役所であり、南紀生物同好会や天神崎の自然を大切にする会、田辺ジオパーク研究会、市文化財審議会などから選ばれた16人を委員に委嘱。委員長には、ふるさと自然公園センター自然観察指導員の藤五和久さんが就いた。
あいさつに立った木村晃和副市長は「コロナ禍で社会の枠組みや暮らし方に大きな変化が生まれている。いま一度、貴重な自然資源を見つめ直し、それらを守りながらさらに磨きをかけ、未来へと継承していくことが必要。多様な観点から自然資源の価値を再確認して活用の可能性を探り、持続可能なまちづくりへとつなげたい」と述べた。
その後、元高校教員で地質に詳しく、専門委の委員でもある中屋志津男さんが、紀伊半島の地形の成り立ちや特徴について説明した。
来年度以降は、教育や観光などさまざまな分野での具体的な活用策について検討していく予定という。