和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

泳ぐ魚に歓声 小中学生が水中観察体験

定置網の中に入っている魚を観察する子どもたち(和歌山県由良町で)
定置網の中に入っている魚を観察する子どもたち(和歌山県由良町で)
 和歌山県御坊・日高地方の観光資源を子どもたちに体験してもらう企画「観光ゼミナール」(日高広域観光振興協議会主催)がこのほど、由良町小引の小引漁港であった。子どもたちがシュノーケリングをし、定置網の中の魚を観察した。

 管内1市7町にある観光資源を生かした体験プログラムを、県内から募集した小中学生にワンコイン(500円)で体験してもらう取り組み。各市町でそれぞれ一つのプログラムがあり、来年1月まで開催している。

 この日は地元の他、和歌山市や田辺市などから計17人が参加。地元漁業者と同町にあるダイビングスクール「スクーバサポートサービス トライス」が運営した。

 子どもたちが観察しやすいよう、漁港近くに定置網を張り、アジやサバ、イワシといった地元で見られる魚を入れた。ライフジャケットとシュノーケル、ゴーグルを身に着けた子どもたちは2班に分かれ、漁船に乗って定置網の中に移動。水面近くに浮かびながら約30分間、水中を観察した。

 定置網の中にはクロマグロやカツオ、エイも泳いでおり、子どもたちはその迫力に見入ったり、歓声を上げたりしていた。インストラクターからは、地元にいる魚の種類や、漁業者の普段の仕事について聞き、地元の海の豊かさなどに触れた。