サンゴの産卵始まる 串本海中公園周辺
和歌山県串本町有田にある串本海中公園センター周辺の海で、サンゴの産卵が始まっている。8月下旬にかけ、さまざまな種類のサンゴが産卵するという。
海中公園センターによると、今月5、6の両日の午後10時~11時ごろ、センター前の水深2~3メートルに群落があるスギノキミドリイシという種類のサンゴが一斉に産卵したのを確認。精子と卵が入った直径0・5ミリぐらいの「バンドル」と呼ばれるカプセルを海中に放出した。平林勲学芸員(30)によると、今年は例年よりやや遅い初産卵といい「4月から6月にかけての水温の上り方が緩やかだったためではないか」という。
また、放出されたバンドルの数について「やや少なかった印象だ。昨年、過去最大規模の白化がこの前の海で起こったので、そのダメージがある程度残っているのかもしれない」と話していた。
今後はクシハダミドリイシやエンタクミドリイシ、ニホンミドリイシといった種類のサンゴの一斉産卵が予測されており、平林学芸員は毎晩のように海に潜って観察を続ける予定という。
串本沿岸海域は本州中部にありながら、黒潮の強い影響を受け、世界最北となるサンゴ群落が多数分布。2005年、世界的に重要な湿地を保護する「ラムサール条約」に登録された。
海中公園センターによると、今月5、6の両日の午後10時~11時ごろ、センター前の水深2~3メートルに群落があるスギノキミドリイシという種類のサンゴが一斉に産卵したのを確認。精子と卵が入った直径0・5ミリぐらいの「バンドル」と呼ばれるカプセルを海中に放出した。平林勲学芸員(30)によると、今年は例年よりやや遅い初産卵といい「4月から6月にかけての水温の上り方が緩やかだったためではないか」という。
また、放出されたバンドルの数について「やや少なかった印象だ。昨年、過去最大規模の白化がこの前の海で起こったので、そのダメージがある程度残っているのかもしれない」と話していた。
今後はクシハダミドリイシやエンタクミドリイシ、ニホンミドリイシといった種類のサンゴの一斉産卵が予測されており、平林学芸員は毎晩のように海に潜って観察を続ける予定という。
串本沿岸海域は本州中部にありながら、黒潮の強い影響を受け、世界最北となるサンゴ群落が多数分布。2005年、世界的に重要な湿地を保護する「ラムサール条約」に登録された。