和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

菊之助さんや冬美さんら出演 10月のわかやま文化祭開会式

左から尾上菊之助さん、坂本冬美さん、田中理恵さん
左から尾上菊之助さん、坂本冬美さん、田中理恵さん
 10月30日~11月21日に和歌山県内で開催される「紀の国わかやま文化祭2021」開会式の特別出演者が決定した。歌舞伎役者の尾上菊之助さんや演歌歌手の坂本冬美さんら県内ゆかりの歌手や演奏家らが出演する。 

 開会式は10月30日に和歌山市手平2丁目の「和歌山ビッグホエール」で開く。「プロローグ」では、尾上さんが祝賀舞として和歌山ゆかりの歌舞伎演目「道成寺より 鐘ケ岬」を披露する。尾上さんの母親は御坊市出身の女優富司純子さん。

 式典では県内出身で、体操でロンドン五輪に出場した田中理恵さんらが司会し、和歌山市出身のソプラノ歌手で神戸女学院大学前学長の斉藤言子さんが国歌を独唱する。

 「フェスティバル」では、和歌山の自然を巡り、文化に触れる旅を通じ、文化祭のキャッチフレーズ「山青し 海青し 文化は輝く」の源を探す物語を、演奏や合唱、映像、ミュージカルなどで表現する。上富田町出身の坂本冬美さん、和歌山市出身のバイオリニストで東京芸術大学学長の澤和樹さんらも登場する。

 閉会式は11月21日に和歌山市小松原通1丁目の県民文化会館である。和歌山市に400年続いてきた「和歌祭」の演目があるほか、由良町出身の藪下将人さんら県内の歌手や児童合唱団の合唱、支援学校生徒のよさこい踊りなどのステージがある。

 仁坂吉伸知事は29日の定例記者会見で「92万人の県民が文化を盛んにしながら県づくりをやっていくんだという気持ちになってもらうとともに、全国の人にも和歌山に文化ありと認識してもらえる大会にしたい」と話した。

■観覧者を募集

 文化祭の実行委員会は開会式と閉会式の観覧者を募集する。無料。

 定員は開会式が約500人、閉会式が約450人。新型コロナウイルス対策のため、定員を減らしている。

 希望者は9月10日までに各振興局や市町村役場、文化施設などで配布されるリーフレットで必要箇所を切り取り、はがきに貼って送るか、ウェブサイトで申し込む。1回に4人まで申し込める。複数の応募は不可。多数の場合は抽選し、当選者には開会式は9月下旬、閉会式は10月下旬に入場券を送る。

 問い合わせは開会式・閉会式の事務局(073・488・1660)へ。