和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

民間の力借り遊休市有地活用へ JR田辺駅近く

民間から活用方法を募る方針の市有地(和歌山県田辺市高雄2丁目で)
民間から活用方法を募る方針の市有地(和歌山県田辺市高雄2丁目で)
 和歌山県田辺市は、JR紀伊田辺駅近くにある遊休市有地について、民間の力を生かした活用に乗り出す。まずは活用方法のアイデアを募り、決定した後、実施事業者を選定する方針。開会中の6月市議会に関連予算15万円を提案している。

 市有地は、駅北西側の線路沿いにある旧国鉄田辺駅宿舎跡地(高雄2丁目、約4千平方メートル)。1994年3月、旧国鉄清算事業団から更地を約4億3千万円で購入した。

 駅前の再開発用地などとして活用を検討していたが、そうした利用がなされないまま30年近くたっている。いまは地元の町内会が管理し、グラウンドゴルフなどの地域活動に使用している。

 市の中心部にあるこの土地の活用は長年の課題となっており、民間の力を借りて活用方法を検討することにした。

 市の計画では、9月に民間から具体的な提案を募集。外部の有識者の意見も聞きながら検討を進め、年度内に活用計画をまとめる。来年度に改めて、その事業を実施する事業者を募集する予定という。

 市都市計画課は「中心市街地の活性化につながるよう、民間の知恵や発想を期待したい」と話している。