和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

教員らにワクチン優先接種 古座川町、一般は7月21日から

学校関係者らを対象に行われた優先接種(和歌山県古座川町川口で)
学校関係者らを対象に行われた優先接種(和歌山県古座川町川口で)
 和歌山県古座川町は18日から、教員や保育士らを対象とした新型コロナウイルスワクチンの優先接種を始めた。一般町民(12~64歳)を対象としたワクチン接種実施のスケジュールにめどがついたとし「子どもが集まる場所でのクラスターを防ぐためにも、普段から接する人たちにできるだけ早くワクチンを接種したい」と判断。一般町民への集団接種は7月21日から始める予定だ。


 同町の人口は2564人で、65歳以上の高齢者は1377人(6月1日現在)。同町ではまず高齢者施設の入所者を対象に接種した上で、5月6日から一般の高齢者を対象とした集団接種を本格的に開始した。現在847人が2回接種を終えており、残る希望者346人については、23日から7月16日までにそれぞれ2回の接種を計画しているという。

 保育所や学校、学童保育所の職員、スクールバス運転手ら約90人を対象とした優先接種は18日から開始。7月26日までに2回接種してもらう予定という。

 初日は同町川口の明神診療所であり、30人が接種を受けた。町英語活動推進員のダービー・トーマスさん(38)は「アメリカの家族や友達も早くワクチンを打っているので、自分も打ててすごいうれしい。町内の保育所や学校をほぼ全部回っており、もし僕が感染したらと心配していたので、打てて安心」。三尾川小学校の前田知香教諭(36)も「子どもたちにうつしてしまうのが一番怖いので、ワクチンを接種できてありがたい」と話した。

 西前啓市町長は「一般の方々への接種についてめどがついたので、多くの子どもたちに接する人たちへの優先接種を始めた。これからもスピード感を持って取り組んでいきたい」と話している。

■一般向けに接種券郵送

 7月下旬開始予定の一般集団接種(12~64歳)に向け、古座川町は21日までに、接種券などが入った封筒を1033人に郵送した。

 一般集団接種は基礎疾患のある人を優先しながら年齢を問わずに受け付けるとしており、1回目が7月21、29、30日と8月1日、2回目を8月11、19、20、22日に予定している。