和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月16日(土)

甘いトウモロコシはいかが 鮮度大切、早朝3時から収穫

早朝から畑でトウモロコシを収穫する農家の遠藤賢嗣さん(和歌山県白浜町中で)
早朝から畑でトウモロコシを収穫する農家の遠藤賢嗣さん(和歌山県白浜町中で)
 和歌山県白浜町の富田地域で、トウモロコシの収穫が始まっている。粒はみずみずしく、かめば口に甘みが広がる旬の味覚。鮮度を大切にし、農家が早朝に収穫し、出荷している。

 この地域では、水田の転換品目としてトウモロコシ栽培が広がった。主に、皮が柔らかく甘みが強い品種「ゴールドラッシュ」が栽培されている。

 収穫は5月下旬から6月下旬にかけて。JAに出荷する農家は10人ほどで、栽培面積は計約3ヘクタール。直売所だけで販売している人もいる。

 遠藤賢嗣さん(34)は同町中や才野の畑60アールで栽培しており、頭にライトを着けて午前3時か4時ごろから1時間ぐらいかけて収穫する。汚れを取ったり、実の詰まり具合を確認したりし、サイズで分けて箱詰めし、JAに出荷するほか、地域の飲食店や個人客にも販売している。

 遠藤さんは「今年は、天候や管理不足もあってサイズが小ぶりだったり、実の詰まり具合が悪いものがあったり苦戦している。新鮮なものは生でも食べられ、甘みがあって風味も良いので、旬の味覚を味わっていただけたら。白浜の初夏の風物詩の一つになっったら良いなと思う」と話している。